団塊・シニア世代の
消費とライフスタイル
電通の
花島ゆかりさん講演
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会が10日、神戸市中央区波止場町の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開かれ、電通の花島ゆかりさんが「団塊・シニア世代の消費とライフスタイル」と題して講演した。
東京都出身の花島さんは、1983年に学習院大法学部政治学科を卒業。電通に入社後の2003年に同大大学院経営学研究科修士課程を修了し、04年から電通のシニアプロジェクトメンバーに。団塊、シニア世代を対象にした商品やサービスの開発などを担当している。
花島さんは、50代後半以降をシニア・団塊世代と位置付ける。かつては「シルバー」と呼ばれた世代で「弱者という形で語られることが多かった」と指摘し、シニア向け携帯電話が発売された2000年前後から「『弱い人を助ける』のとは違い、アクティブシニア向けのマーケティングが始まった」と述べた。
育った時代背景から、シニア・団塊世代が「新しい洋風文化をつくってきた」と紹介。パソコンを使いこなす点や夫婦で外出することを恥ずかしく思わない点が「上の世代とは違う」とし、「ここをくすぐるのが(商品開発の)ポイントになる」と分析した。
(2012年5月11日 神戸新聞掲載)
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