過去の例会について
2011年12月例会

「美術館が街に活気」
ミュージアムの可能性を
兵庫県立美術館長の
蓑豊さん講演

 神戸新聞情報文化懇話会の12月例会が14日、神戸市中央区北野町1のANAクラウンプラザホテル神戸であり、兵庫県立美術館長の蓑(みの)豊さんが「都市文化におけるミュージアムの役割」と題して講演した。
 
 蓑さんは、米国・インディアナポリス美術館の東洋部長などを歴任。1995年に帰国後は大阪市立美術館長や金沢21世紀美術館の初代館長を務め、2010年から現職。
 
 この日は、50年近く美術館とかかわってきた経験を踏まえ、美術館を生かしたまちづくりの魅力を解説。金沢21世紀美術館が、体験型の展示などを充実させ、04年秋の開館後わずか7年で入館者数1千万人を超えた例を挙げ、「美術館が活気を呼び込み、金沢のまちを変えた」と強調した。
 
 人が集まるまちをつくるための工夫として、個性豊かな建築物を軸にまちを繁栄させた米国の小都市についても紹介。兵庫県立美術館で、子どもたちと芸術作家が触れ合う企画に取り組んだことも伝え、「子どもに一生忘れない思い出を与え、多くの人が堪能してくれる美術館にしたい」と意欲を語った。
 
(2011年12月15日 神戸新聞掲載)

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