最も多かったのが、松任谷由実さんの『春よ、来い』です。
９４年１０月発売で、ＮＨＫ朝の連続テレビ小説のテーマ曲でした。
ちょうど震災のときに放送されていたんですね。

エピソードもいくつかご紹介します。

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▲震災で自宅が全壊した男性（東京都西東京市）

震災からしばらくは、「何かしなくてはならないけど、何をしたらいいのか分からない」抜け殻のようになっている日が続いたと思います。そんなある日、とりあえず朝起きて、テレビをつけボーッと眺めていると、朝の連ドラが放送されていて、主題歌の「春よ、来い」が流れ始めました。そして、曲が「春よ、遠い春よ」という部分に差し掛かったとき、なぜか頭にスッと入り、「おれにも『春』が来るのかなぁ」と、焦りのような気持ちかもしれませんが、思考が再び動き始めたような、自分を取り戻したような感覚を得たことを今でも鮮明に思い出します。
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▲西宮で被災した方（福島県福島市）

「春よ　まだ見ぬ春」「ずっとずっと待っています」・・・の歌詞のとおり、春が来れば、街が復興し、住み慣れた西宮に戻れる日が来ると自分を励ましていました。
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中島みゆきさんの歌も、複数ありました。

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▲神戸市長田区で被災した男性（京都市下京区）

自分たちの置かれている状況への疑問や、これからどうしていったらいいのか、という不安などを、母と二人で確認ばかりしていました。そんな中、ラジオから流れてきた、中島みゆきさんの『時代』。自然と涙があふれてきて、「なんでなんやろなぁ・・・」「頑張ろな」と口々につぶやいていたことを思い出します。前もなんも見えへんけど、とりあえず歩いていこうと心に決めた瞬間でもあります。
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▲男性（神戸市須磨区）

震災からわずかながらも落ち着きを取り戻しつつあった、１９９５年の５月ころ。当時、暇さえあれば聞いていたラジオ関西から流れた曲、中島みゆき『旅人のうた』。男には男の・・・で始まる短調ながらも軽快なメロディー。歌詞と震災とは直接関係ないが、すごいインパクトがあった。曲を聴いていて、なぜか勇気がわいてきたのが忘れられない。
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ほかにも、さまざまな歌がエピソードとともに寄せられました。

▲『愛は君の見方』（中島文明さん・・・でしょうか）
▲『明日になれば』（宝塚歌劇「風と共にさりぬ」より）
▲『希望の轍』（サザンオールスターズ）
▲『がんばりましょう』（SMAP）
▲『りんごの唄』（並木路子さん）
▲『ラジカル・ティーンエイジャー』（THE ALFEE）
▲『残酷な天使のテーゼ』（高橋洋子さん）
▲『大空と大地の中で』（松山千春さん）
▲『そして神戸』（内山田洋とクール・ファイブ）
▲『君住む街へ』（小田和正さん、オフコース）
▲『YOU ARE NOT ALONE』（MICHAEL JACKSON）
▲タイトル不明（ネーネーズ、ニュース番組のエンディング）
▲『WOW WAR TONIGHT』（H Jungle with t）
▲『ふるさと』（唱歌）

繰り返しになりますが、
たくさんのご応募ありがとうございました。