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2024年7月例会

「2024年度の経済展望」

三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員
小林 真一郎 氏

 神戸新聞情報文化懇話会の7月例会が7月31日、神戸メリケンパークオリエンタルホテル(中央区波止場町)であり、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)の小林真一郎主席研究員が「2024年度の経済展望」と題して講演しました。
 まずコロナ禍以後、物価の上昇や供給不足、新たな働き方の定着などの変化が起き、コロナ禍明けで景気が改善してきたことを、経済指標から説明しました。
 しかし、24年1~3月期の実質GDP成長率が再びマイナスとなるなど、現状は「足踏み状態にある」と評価。物価上昇が急速かつ大幅で「物価と需要のバランスが崩れている」とし、設備投資や個人消費は伸びているものの「コスト高や物価高で、十分に作ったり買ったりできていない」と指摘しました。
 今後の景気は、自動車の生産・販売や訪日客需要の回復から「緩やかな回復軌道に戻ってくる」と見るが、24年度全体では、日本の金融市場の激しい動きや米大統領選の結果などを不安視。その一方、物価上昇が一服し、実質賃金が改善するとの見通しから、「プラス成長が続き、明るい方向に動くのでは」と期待感を示しました。

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