ふたりの宰相と日本経済
作家 幸田 真音氏
神戸新聞情報文化懇話会の8月例会は24日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開かれ、テレビやラジオでも活躍する作家の幸田真音(まいん)さんに「ふたりの宰相と日本経済」と題して講演頂きました。
幸田さんは1951年生まれ。
米国系銀行や証券会社勤務を経て、95年に「小説ヘッジファンド」で作家に転身し、「日本国債」「財務省の階段」などの著書が多数あります。
「経済の視点から歴史を見ると、違う景色が見えてくる」と示唆した幸田さん。戦前に日銀総裁を務め、民間企業の強化を狙った高橋是清、戦後復興へ突き進んだ池田勇人と、2人の総理大臣の時代を例に挙げました。
2020年の東京五輪への機運が高まる中、「前回の東京五輪では、五輪に合わせた新幹線や首都高速道路などの新しい試みに対し、強い反発があった」と振り返り、「批判も大事。だが、すさまじい社会の変化とリスクを見つめ、対応していく力は不可欠」と語りました。
講演後は同会の30周年を記念し、幸田さんを囲んだ懇親パーティーも開かれました。
井戸敏三知事や久元喜造神戸市長ら約170人が出席し、地域創生などの話題が出ました。
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