「暮らしを支える
新路面電車トラム」
エッセイスト
ゆたか はじめ氏
神戸新聞情報文化懇話会の7月例会は23日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開かれ、エッセイストのゆたかはじめさんに「暮らしを支える新路面電車トラム」と題してお話し頂きました。
ゆたかさんは1993年、東京高裁長官を定年退官後、沖縄に移住。全国の鉄道を完乗するほどの鉄道ファンで、沖縄に路面電車の導入を提唱しています。
ゆたかさんは、人口120万人に対し、100万台の車がある沖縄本島南部について、「渋滞が激しく、貴重な土地も駐車場に利用されている」と指摘。建設費用がかかる高架鉄道や地下鉄より「高齢者たちにも乗り降りしやすい路面電車の方が、まちを生き返らせるのに適しているのではないか」と述べました。
またヨーロッパの路面電車の映像を映し出し、市街中心部に車の乗り入れを禁じるなど各都市の取り組みを紹介。「すてきなまちには、すてきな電車がある。路面電車によって、まち全体をデザインする発想が必要だろう」と話しました。
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