過去の例会について
2011年3月例会

西日本の観光振興を...
訪日旅行テーマに
中国市場に詳しい
中村悦幸さん講演  

 神戸新聞情報文化懇話会の3月例会が17日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で開かれ、元国土交通省ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部中国市場事業部長の中村悦幸さんが「大航海時代到来と拡大する訪日外国人旅行~地域の観光資源で呼び込むノウハウ」と題し講演した。
 
 中村さんは1974年に学習院大を卒業し、近畿日本ツーリストに入社。同社営業本部販売部長などを経て、2003~08年、ビジット・ジャパン・キャンペーン実施本部に出向し、中国人観光客の誘致を担当した。
 
 この日は、18日で発生から丸1週間となる東日本大震災に触れ、犠牲者を悼んだ上で「観光業界も大打撃を避けられない」と指摘。海外では「東京にも大津波がきた」などの誤報が流れたことを挙げ、日本への旅行を自粛する動きを懸念した。
 
 一方で、ダメージをできるだけ抑えるには、西日本での観光振興や、中国からの個人旅行者の誘致が必要になると強調。「兵庫県や神戸市は観光資源に恵まれている」とし、「人を呼び込むには、桜の花見のように『この時期だけ』といった旬をアピールすることが大切」と呼び掛けた。
 
(2011年3月18日 神戸新聞掲載)

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