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 兵庫県NIE推進協議会は、第4回NIE(教育に新聞を)「わたしの推し記事」コンクールを開催します。
 対象は、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の児童・生徒の皆さんです。
 新聞のなかから興味のある「推(お)し記事」を見つけて切り抜き、他の人に薦めたいほどその記事に魅力を感じるのか、その記事を人々が広く知ることで、世の中にどんな変化があると思うかを600字以内で書いて、記事と一緒に送ってください。

 締め切りは2026年4月30日必着、結果は同年7月に新聞紙上、本協議会ホームページで発表します。

 応募方法は、下記の応募用台紙に記載の応募要領、概要のページをご参照ください。
 台紙は、直筆用とパソコン入力用の台紙の2種類から選べます。どちらもダウンロードできます。いずれも応募は印刷して提出してください(データでの提出は不可)
 たくさんのご応募をお待ちしております。

●応募する児童・生徒の皆さんへ
【直筆用台紙】
A3判(※)=1枚、または、A4判=3枚 のどちらか
(A4判は左上を綴じてください)
(※)A3判は印刷設定で「両面印刷、短辺とじ、用紙サイズA3」を指定してください。モノクロ印刷可。
直筆台紙は濃く、分かりやすく記入し、所定の場所に選んだ「推し」の記事を貼ってください。

【パソコン入力用台紙】
①個人票Word=A4判
(個人情報を入力してから印刷し、裏面に選んだ「推し」の新聞記事を貼ってください)
②作文台紙Word=A4判
(600字=1枚半まで。作文を直接入力したあと印刷してください)
応募は①と②を綴じてください。モノクロ印刷可。

●学校の先生へ
概要 学校応募用紙Word
学校応募用紙はダウンロードして入力できます。1校につき1枚、必ずお送りください。

「安全にダウンロードすることはできません」と表示された場合の操作手順はこちら

上記の方法でダウンロードできない場合は、お手数ですが推進協議会(hyogo-nie@kobe-np.co.jp)へお問い合せください。

Z100321000000226.jpg 神戸市須磨区にある須磨友が丘高校の生徒会役員が、近くの横尾小学校で防災授業に取り組んだ。阪神・淡路大震災と能登半島地震直後の新聞記事を使い、災害時の備えや行動について児童と一緒に考えた。

 両校が、共に日本新聞協会のNIE実践指定校だったことから、2022年度から続いている授業。訪問した高校1、2年生12人のうち3人は防災ジュニアリーダーとして活動し、東日本大震災の被災地を訪れるなどした経験もある。

 授業で使ったのは、地震発生から1週間前後の新聞記事で、避難所の様子が伝えられている。参加した小学校6年生41人は、グループに分かれて目を通し、どんな困り事があり、自分ならどう行動するかなどを付箋にまとめて模造紙に貼っていった。

 最初は考え込んでいた小学生も、高校生から「何があったら生活しやすい?」とヒントをもらい、「暖房器具が足りない」「支援物資を配る」と活発に意見を出すように。吉田翼さん(12)は「実際の記事を見ることで、普段の授業よりも深い学びができた」と振り返った。

 生徒会書記長で、防災ジュニアリーダーの2年生、山口紗耶さん(17)は「防災と聞くと難しそうに思うかもしれないが、『自分にもできることがある』と思ってくれたらうれしい」と話した。(中村有沙)=2月11日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明] 高校生の助言を受けながら、自分の考えをまとめた付箋を貼る小学生=横尾小学校

鶴甲小2.JPG■コミュニケーション能力など高める

 小学生が地域の人にインタビューして新聞をつくるNIE(教育に新聞を)公開授業が、2025年12月5日、兵庫県神戸市灘区の市立鶴甲小学校であった。兵庫県NIE推進協議会が主催し、同小6年2組の29人が地域の魅力を発信しようと議論しながら取り組んだ。

 同校の6年生は一昨年からNIE授業を続けている。これまでは新聞の切り抜きを資料に平和教育を受けたり、朝の会でスピーチをしたりするなどしてきた。25年度は視点を変え、記者がどのようにインタビューをして記事をつくり、どのようなインタビューで読み手に内容を伝えられるのか、といった作り手側の立場で新聞を学んでいる。

 基本を知るために、1学期が始まると神戸新聞で記者を長く務めた同社の三好正文・NIE・NIB推進部シニアアドバイザーを招いてインタビューや写真撮影のポイントを学んだ。さらに「聞き足りなかったことは繰り返し聞く」「真実しか書いてはいけない」といった心構えも教えられた。

 児童たちは、1学期は同級生同士で友だちの良さについて、2学期は家族に家事の工夫についてインタビューし互いに報告しあった。また先生や調理員など学校の職員のインタビューにも取り組んだ。

 11月からは地域の自治会やボランティア、介護施設の職員など学校外の人を招き、地域のどこに魅力を感じるか、好きな場所は、増やしてほしい施設などの項目を決めてインタビュー。得られた答えを書きとった。

 この日の公開授業では、担任の藤岡敦洋教諭(30)がこれまでの授業で得た「必要な話を集め一つの段落に一つのテーマ、同じ話題は同じ段落に、テーマから目を離さない」ことなどを振り返って確認。「印象的だった言葉は?」「キーワードは何か」などのコツも共有し、新聞づくりを開始した。

 児童たちはまず見出しを決めることやインタビュー内容を確認しながら原稿を150~200字にまとめ、分かりやすい表現になっているのか、といった流れで取り組んだ。

 各班では「ちょっと取材が足りずもう少し聞きたい」「そんなことは言ってなかったのでは」などと議論も白熱した。地域でのインタビューの結果を4、5人の班に分かれて各児童に配布されているパソコンを使って各班それぞれの新聞をつくる作業を進めた。

 「自然が多いけれど、坂道も多くて大変、と言っていた」「地域の施設に対して思うところを聞くと、コンビニなどはほしいが、自然豊かな地域なのでそれは壊れてほしくない、と語ってくれた」などそれぞれの記事や見出しを作成し、班で話し合いさらに練り上げていった。

 この日は時間が足りなかったが、授業の最後では「自分が思う通りに記事を書いたら長くなりすぎ、短くするのが難しかった」、「自分が良いと思っても話し合うともっといいものになり、協力しあえてよかった」などと振り返り、森悠香さんは「相手に手に取ってもらう見出しを考えるのが楽しかった」と話した。

 藤岡教諭は公開授業を終え「新聞作りを通じて児童たちが順序立てて情報を伝える力や、意図的に文章を組み立てる能力を身につけて、コミュニケーション能力も高められていると感じている」などと感想を話した。

■NIE大会で実践発表

 同小がある神戸市灘区鶴甲地区は1960年から7年をかけて山間部約60万平方㍍を切り開いて開発された広大な住宅団地。ただ人口減少が進み、多くて1千人近くいた児童も現在は約360人。一方、親子で同小の卒業生といった家庭も多く、地域のコミュニティの場としても住民に愛されている学校という。

 新聞を授業に取り入れて子どもたちに活字に慣れ親しんでもらおうとNIE実践指定校になり、25年度で3年目。昨年8月1日には神戸市内で開かれたNIE全国大会神戸大会では藤岡教諭が「新聞を通して学ぶ~インタビューと文章の記述~」として実践発表をした。=1月24日付新聞情報

[写真説明]見出しや記事などについて議論する児童たち

[写真説明]地域の人にインタビューする鶴甲小の児童ら

[写真説明]藤岡敦洋教諭

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愛徳学園P.jpg 時事通信社神戸総局長の清水泰至(やすのり)さんが1月29日、神戸市垂水区の愛徳学園高校で「ニュースを題材に、正解のない問題と向き合う~私たちは人工知能(AI)と暮らせるのか~」をテーマに講演した。参加した1年生19人に「ニュースに関心を持ち、普段から考え続けて」と語りかけた。

 愛徳学園は、日本新聞協会のNIE実践指定校。

 清水さんは、生成AIは文書や画像・動画などを自在に作り出せる一方で、電力を大量に消費する課題に言及した。生徒はグループに分かれて討論し、「利用者にスマートフォンの料金を上乗せする」「省電力のAIを開発」などのアイデアを発表した。

 清水さんは「自動運転の車に乗りたいか。その理由は」など、新聞記事を下地にさまざまな問いを投げかけ、生徒に考えを述べさせた。その上で「正解のない問題で、決断を迫られるシーンが出てくる。そのときに自分の意見を言えることが大切」と訴えた。

 山根朋夏さん(16)は「自分が正しいと思うのではなく、他人の意見を聞き、最適な答えを出していきたい」と話した。(網 麻子)=2月10日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明] AIとの共存をテーマに講演する清水泰至さん=愛徳学園高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

実践発表会P.jpg■見出しで川柳ニュースに興味を

 NIE(教育に新聞を)の活動を進める学校が、取り組みを紹介する実践発表会が2月5日、神戸新聞社(神戸市中央区)であった。日本新聞協会のNIE実践指定校となっている兵庫県内の小・中学校と高校の計3校が新聞記事の活用方法や、授業で取り入れた際の手応えや課題を報告。教員ら約40人が耳を傾けた。

 新聞社や教育関係者でつくる兵庫県NIE推進協議会が主催。2025年度の活動のまとめとして、実践例を共有し各校の参考にしてもらおうと企画した。

 姫路市立豊富小中学校は、昨年夏に神戸であったNIE全国大会の公開授業で、東日本大震災を伝える各紙の記事を読み比べたと報告。また、新聞の見出しの言葉をつなぎ合わせて川柳をつくり、自分の学校に関連した興味があるニュースを募る「貯金箱」を設置するなど、ユニークな活動を紹介した。

 同校の川村かおり教諭は「新聞が子どもたちの周囲に当たり前にある状況をつくり、大人もアイデアを出し合って面白いことを進めていきたい」と話した。

 定時制の兵庫県立湊川高校(神戸市長田区)は、生徒の中で新聞は「難しい」「文字が多い」といった印象が強い中での出発だったという。まずは日々のニュースに興味を持ってもらうよう工夫した結果「少しずつだが時事ニュースや新聞に対する見方が変わってきた」と発表した。

 このほか、朝日新聞神戸総局の新屋絵理記者がトルコのシリア難民やイスラエルの住民を取材した経験を話した。国際ニュースを語る際、主語が国になるなど大きくなりがちだが「背景には一人一人の人間やその家族がいることを忘れないでいたい」と語った。(安福直剛)=2月5日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明] 教育現場での新聞活用方法が紹介されたNIE実践発表会=神戸新聞社