「芸術文化観光専門職大学の挑戦、但馬の挑戦」
劇作家、芸術文化観光専門職大学学長
平田 オリザ 氏
神戸新聞情報文化懇話会の4月例会が22日、神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルでありました。劇作家で芸術文化観光専門職大学(豊岡市)学長の平田オリザさんが、「芸術文化観光専門職大学の挑戦、但馬の挑戦」と題して講演しました。
平田さんは1962年東京生まれ。劇作家・演出家として劇団「青年団」を主宰、95年に「東京ノート」で第39回岸田国士戯曲賞を受賞しました。
同大は演劇や観光を学べる日本初の国公立大学として2021年4月に開学しました。初代学長の平田さんは海外の事例を示しながら、「観光して泊まってもらうためには夜のエンターテインメントは必須」と指摘。「家族で楽しめるような文化観光を企画、運営、実践できる人材を育てたい」と力を込めました。
また、豊岡の小中学校で行っている演劇を使った教育手法を紹介。「自分たちで劇を作ると、いろんな子がいることで面白くなると気付く」と平田さん。「相手の言動や感情を理解する力がこれからの時代はますます必要になる」と芸術教育の可能性に期待しました。
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