推進協の取り組み

「わたしの推し記事」コンクール 兵庫・西宮高校生が最優秀賞 

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 新聞を教育現場で活用してもらう取り組みを進める兵庫県NIE推進協議会は、新聞から興味のある「推し記事」を選んで感想文を書く「第4回NIE『わたしの推し記事』コンクール」の受賞作品を発表した。

 県内外の小・中・高校から941編が寄せられ、高校の最優秀賞に県立西宮高3年の鱸(すずき)実柚奈(みゆな)さん、中学校の最優秀賞に尼崎市立南武庫之荘中3年の新垣凜佳さん、小学校の最優秀賞に愛媛大学教育学部付属小3年の若狭早さんが選ばれた。

 高校生の鱸さんは阪神タイガースのファンで、新聞ではプロ野球関連の記事を読むという。「推し記事」には、3月に朝日新聞に掲載された「産科偏在 施設外分娩(ぶんべん)への備え」を選んだ。

 記事では、安全なお産の環境づくりをめぐり、少子化で産科医が減って偏在化しているとし、施設外分娩に備える重要性を指摘。妊婦や赤ちゃんは適切なケアなしでは低体温症や呼吸障害につながるとし、普段はお産に関わらない救急救命士らが施設外分娩の知識や技術を身につける訓練の現場を紹介している。

 鱸さんは小学校低学年の時、母から、生きて生まれてこられなかった姉の話を聞いたという。感想文には「私の姉は整った環境でさえも生きて生まれてくることが叶(かな)わなかった。後に母から姉を失った時の悲しみや苦しみを聞き、おなかの中で育んだ赤ちゃんと生きて会えないことのつらさを知った」と記した。

 その上で、「緊急時の対応の遅れは、特定の地域に限らず起こり得る。より良い医療環境を整えていくことが大切だ」「この記事は、その課題に気づき、考えるきっかけを与えてくれた。すべての命が安心して迎えられる社会を支える一員となりたい」と書いた。

 将来の夢は助産師で、資格が取れる大学への進学を目指している。「母から、つらい思いをしていた時に助産師さんが優しく声をかけてくれて助けられたと聞いた。そういう時、私も寄り添える人になりたい」(添田樹紀)

[写真説明]「第4回NIE『わたしの推し記事』コンクール」で最優秀賞を受賞した県立西宮高校3年の鱸さん=2026年7月15日、兵庫県西宮市、添田樹紀撮影

=朝日新聞7月20日付兵庫県版

「わたしの推し記事」コンクール 兵庫・西宮高校の生徒が最優秀賞