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【神戸大会リレー寄稿】⑦ 77枚のNIEポスター 2

奈良女子大学附属中等教育学校ならふく

中学3年 災害に学ぶメディリテラシー=出展されたポスター㊨250904narajyotyuu3.JPEG

【神戸大会資料集のメッセージ】
 新聞における災害報道をテレビや交流サイト(SNS)といった他のメディアの情報と比較することで、各メディアによる特徴や違いを認識すること、また災害という非常時においても自ら適切に情報を選別し、その情報を判断することのできる批判的思考力を養うことを目指した探究について報告する。

高校2年、1年 高校新聞を用いた教育の可能性と課題―高校生の自主的な探究の学びー=出展されたポスター㊧㊦が高2、㊨㊦が高1

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    【神戸大会資料集のメッセージ】
 本発表では、奈良女子大学附属中等教育学校の高校1年生の自主的な探究活動である、学校及び地域の防災機能や意識向上の活動を発表する。また、高校2年生はフェイクニュース時代にあって「リアル」な情報の重要性を理解する体験的な学びとして、修学旅行に新聞を活用した学びについて提案する。

【感想】
 神戸大会では、本校から中学3年、高校1年、高校2年の3チームがポスター発表の機会をいただいた。フェイクニュースが氾濫する時代にあって、中高生が自分自身の課題として考え、具体的な提言を行えたことは、神戸大会で発表の機会をいただけたからこそと感謝している。
 発表の時には、NIEの実践者や各新聞社の皆さまからたくさんの質問や、励ましの言葉をいただき、生徒たちにとって大きな喜びであった。こうした機会は昨年度の京都大会から設けられたが、本年度も継続実施していただき、NIEの全国大会が教員のみならず、児童生徒たちの探究的な学びをも活性化させる場となっていると実感している。

二田貴広(奈良女子大学附属中等教育学校教諭)

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帝塚山大学教育学部(奈良県)

シチズンシップを育む新聞スクラップと投書活動=出展されたポスター250904tedukayamadaigaku.JPEG

【神戸大会資料集のメッセージ】
 社会への関心を高めるため、1年生から週1回教育に関する新聞記事をスクラップして、意見を書いてファイルにまとめている。スクラップした記事を交流する活動や、自分の考えを投書欄に投稿する活動も続けている。よりよい社会の実現のために、社会での出来事を自分ごととして捉え、主体的に考え行動する力が育っている。

【感想】   
 参加者から実践の評価をいただき、学生は次のように振り返っている。
「新聞を活用することにより、社会への関心を高め、社会との関わり方を学ぶ機会になっている」「名刺をいただいた。このようにして人と人の輪は広がっていくのかなと思った」「新聞を使って、いろいろな教育ができるのだと改めて知ることができた。新聞を活用した授業を行っていきたい」
 ポスター発表を通して、学生は「新聞スクラップ」や「投書活動」の意味を改めて考える機会になったようである。今後、社会に積極的に参加する知識や能力を身に付けさせる教員になり、学んだことを生かしていくことが期待される。

徳永加代(帝塚山大学教育学部こども教育学科教授)