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【神戸大会リレー寄稿】⑥ 77枚のNIEポスター 1

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  NIE全国大会神戸大会2日目(8月1日)では、昨年の京都大会に続いてポスター発表が行われ、北海道から沖縄まで全国各地の71校・団体・新聞社が77枚を出展した。

 発表者がポスターそばで説明するポスターセッションは、各校の教諭や児童・生徒のプレゼンが好評だった。

 発表した学校や個人に感想を寄せてもらった。

[写真説明]発表する甲南小6年生=8月1日、甲南大学岡本キャンパス

甲南小学校(神戸市東灘区)

地域のきずなを!=写真㊨、出展されたポスター3枚のうちの1枚

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【神戸大会資料集のメッセージ】
 神戸市東灘区。海と山が迫る神戸らしい坂道の多い町。その風光明媚(ふうこうめいび)な町では、毎年5月の連休に「東灘だんじり祭り」が行われる。地域の方々と一緒に汗を流し、大声を出しながら「だんじり」を引く経験を記者になったつもりで記事に書いたり、調べたりしたものを発表したい。低学年で行った活動が中学年、高学年にどのようにつながっていくのか、その様子も一緒に発表する。

【感想】
 号外! 6年生が目の前を歩いていらっしゃるゲストに号外を語る!!
 5月の「東灘だんじり祭り」に参加し、実際にだんじりを引いた6年生。その中の9人の仲間がポスター発表当日、生の、自分の声で、言葉で号外(ポスター)についてセッションする貴重な経験ができた。
 だんじりを引き、道の真ん中から見える景色。一日中鳴り続けるお囃子(はやし)。屋根の上やだんじりの前で統率のとれた踊りを見せる若い衆。だんじりの動きに合わせて変化する掛け声。他のだんじりと出合ったときの独特の答礼等々。
 子どもたちが感じたままの「30秒号外発表」を何度も繰り返し、その都度いただく、温かい拍手と質問が何よりのご褒美だった。ホールや教室で着席しているゲストを前に話す機会はある。けれどもこのような形で話を伝える経験はめったにないだろう。この機会をいただけたことを心から感謝したい。

宮下尚也(甲南小学校教諭)
                     ◆

新潟県新発田市立東小学校5年 大竹 葵さん

新聞から広がる防災の輪=出展されたポスター、写真㊨250904ootakeaoi.JPEG

【神戸大会資料集のメッセージ】
 私は能登半島地震に衝撃を受け、もっと防災について知りたいと思い、防災士の資格を取った。新聞で紹介されたことで、地域や施設の方々、同じ防災士の資格を持つ県外の小学生とつながることができた。また、地域で日頃から災害に備えていることも発信できた。防災の輪からさらに広げてゆけるものを追求したい。

【感想】 
 私は、防災士の資格をとったきっかけやその後の活動をポスターにまとめた。このポスターを作るときに工夫したことは、色分けして読みやすくしたところだ。書くときには、新潟日報の方がレイアウトを考えるのをサポートしてくれた。見出しを考えるのが楽しかった。
 発表中はいろいろな人が質問をしてくれたが、防災士という存在を知らない、または知っているが何をするかは曖昧という人が多かった。今後は、いろいろな人に防災士や防災の知識を知ってもらうために、さまざまな活動を率先してやっていきたいと思う。新聞作りもとても勉強になったので、これからもNIE活動があるときは率先して、活動に取り組みたいと思う。

大竹 葵(新潟県新発田市立東小学校5年)

[写真説明]ポスターの内容や防災活動について説明する大竹葵さん=8月1日、甲南大学岡本キャンパス(新潟日報社提供)

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