教員によるNIE実践

トルコの中高生と交流 須磨友が丘高生、防災テーマにオンラインで

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 阪神・淡路大震災などの災害や防災について学んできた須磨友が丘高校(神戸市須磨区友が丘1)の1年生9人が、災害が多い国として知られるトルコの中高生とオンラインで交流した。互いの国の文化を紹介したり、防災について意見を交わしたりした。

 須磨友が丘では、複数教科の視点からテーマを決めて課題に取り組む授業を実施しており、そのうちの一つに「防災」がある。トルコの学校から県を通して依頼があり、交流が実現した。

 やりとりは全て英語で行われ、日本の生徒は、阪神・淡路や東日本など大地震が多い国とし、避難用の備品を定期的に確認する重要性を指摘。学校が避難所になった場合の運営方法など学習の成果も説明した。

 トルコの生徒も、地震や洪水などの災害が多いと明かし、「日本では地震の際どのように自分の身を守ろうとしているのか」などと質問した。

 互いの国の文化も紹介し合った。トルコからは、オスマン帝国の支配下にあった歴史や、ケバブやヨーグルトなどの食を説明。日本は、着物や神社など特有の文化をはじめ、神戸港の変遷や現在の街並みなどを伝えた。

 峯明佳里(みね・あかり)さん(16)は「トルコはかなり災害の多い国で、防災教育にも力を入れていることに少し驚いた。防災への関心を国内だけでなく海外にも広げたい」と話していた。(安福直剛)=3月18日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]防災をテーマにトルコの学校と交流する高校生=須磨友が丘高校

※須磨友が丘高校は日本新聞協会のNIE実践指定校です。同校の防災の取り組みは、今年夏の「第30回NI全国大会神戸大会」で発表される予定です。

◆須磨友が丘高校が近隣の神戸市立横尾小学校で行った防災授業の記事はこちら、同市立多井畑小学校で行った防災授業の記事はこちら