「米離れ深刻化を懸念」
五ツ星お米マイスター
西島豊造 氏
神戸新聞情報文化懇話会の2月例会が24日、中央区波止場町の神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催。米の生産や流通、食べ方などに詳しい「五ツ星お米マイスター」の西島豊造さん(63)=写真=が、「令和のコメ騒動がもたらしたもの」と題して講演しました。
米穀会社の社長でもある西島さんは、騒動を時系列で振り返り、その前兆は2023年12月には見え始めていたと指摘します。ただ、猛暑の影響で在庫の減少や品質低下があったものの、現場では「数年に1度は起こること」と軽く捉えられていたと言います。
24年夏に極端な品薄と価格高騰が起きたが、元々は東京都内に限った問題だった。これを在京メディアが全国へ報じたことで、消費者心理が悪化。生産者側もネット販売に力を入れるようになるなど正規の流通が機能しなくなり、価格が高止まりする状況が続いてきたと解説しました。
今後については、民間の米の在庫が過去最大規模に膨れ、価格が暴落する可能性に触れた一方で、業界が大切にしてきた米のブランドが崩壊したことや、消費者の米離れが深刻化したことは、「後戻りできるか分からず、とても寂しい」と懸念を示しました。
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