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2026年1月例会

「想定外」ない備えを

兵庫県立大学 環境人間学部教授
木村 玲欧 氏

神戸新聞情報文化懇話会の1月例会が27日、中央区のANAクラウンプラザホテル神戸であり、兵庫県立大学の木村玲欧(れお)教授が「次に来る南海トラフ地震―孤立する兵庫で『想定外』をなくし生き残るために」と題して講演し、備えの大切さを訴えました。
 政府が昨年公表した被害想定では、全国で最大29万8千人が死亡するとされています。兵庫県でも、主に津波によって阪神・淡路大震災以上の被害が出る恐れがあり、被災地の中間付近にある立地などから「救援物資の到着が遅れる可能性が高い」と分析しました。
 南海トラフに限らず、相次ぐ地震や異常気象など「21世紀前半は大災害時代になる」とし、頻繁に発生するリスクとして捉えるべきと指摘。災害を人ごとではなく「わがこと」として考える必要性を説いた一方で、大きな被害が想定される地震でも「天災」と「人災」の部分があると説明しました。
 例えば、発生後3分で押し寄せる津波には対応しづらいが、2時間後ではできることが増える。繰り返しの訓練などを通じて「想定外」を可能な限り減らし、対応できることを増やしていく努力の大切さを強調しました。

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