「宇宙ビジネスの可能性」
スペースポートジャパン創業理事・宇宙エバンジェリスト(伝道師)
青木 英剛 氏
神戸新聞情報文化懇話会の7月例会が28日、中央区波止場町のホテルオークラ神戸でありました。スペースポートジャパン創業理事の青木英剛(ひでたか)さんが「宇宙ビジネスの可能性」をテーマに講演しました。
青木さんは、宇宙を舞台に事業展開を目指す企業や自治体などを支援する「宇宙伝道師」として活動しています。人工衛星によって成り立つカーナビやテレビの衛星放送などのサービスを挙げ「宇宙は日常生活に空気のように入り込んでいる」と表現しました。
成長を続ける宇宙ビジネスの世界市場にも言及しました。2005年の20兆円が昨年は90兆円になり、35年には270兆円規模にまで拡大すると推定されているといいました。
23年に打ち上げられた人工衛星の95%は商業利用が目的で、宇宙進出の主役が官から民に移ったと指摘しました。「誰もが宇宙に行ける時代が来ている」と話す一方で、地球だけでなく、宇宙の持続可能性についても考える必要があると主張しました。
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