「人を動かす世界最高の話し方」
エグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション戦略研究家
岡本 純子 氏
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会がJR新神戸駅近くのANAクラウンプラザホテル神戸で開かれました。企業幹部らにビジネスの場における話し方を指導する「コミュニケーション戦略研究家」の岡本純子さんが「人を動かす世界最高の話し方」をテーマに講演しました。
岡本さんは、話し方の基本を「自分視点を放すこと」と説きました。相手に伝わる情報は、相手が求め、信じている内容だとし、聞きたい話題に応える姿勢が前提だと強調しました。
一方で、会話で説得する際は感情を動かすことが重要だと述べました。「おとといのランチは忘れても、子どもの頃の楽しい思い出は覚えている」と例を挙げ、感情と結びついた記憶が強く残ることを説明。相手の思いに共感した上で、自分の言葉に共感してもらう大切さを訴えました。
雑談で質問を投げかけ共通点を作ったり、笑顔や身ぶり手ぶりを交えたりする努力も、相手の信頼を得る上でのポイントとして紹介しました。
もともとは、人前で話すのが苦手だったという岡本さん。渡米し、スピーチやプレゼンテーションを重ねるうちに克服できたといい、「場数を踏めば、コミュニケーションは必ずうまくなる」と話しました。
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