「大連立か、衆参ダブル選挙か、2025年政界は大激動」
政治ジャーナリスト
鮫島 浩 氏
神戸新聞情報文化懇話会の4月例会が22日、中央区波止場町の神戸メリケンパークオリエンタルホテルでありました。元朝日新聞記者で政治ジャーナリストの鮫島浩さんが「大連立か、衆参ダブル選挙か、2025年政界は大激動」をテーマに講演しました。
鮫島さんは記者時代、政治部で与野党政治家を幅広く担当しました。その経験を踏まえ24年の政界についても「大激動」と表現しました。都知事選での石丸伸二氏の躍進や衆院選の国民民主党の議席拡大、兵庫県知事選の斎藤元彦知事再選を例に挙げました。
三つの選挙で露呈したのが、既存政党が今までのように支持されなくなったこととメディア空間の変化だと主張しました。「既存のメディアからユーチューブをはじめSNSに選挙の中心が移った」と分析しました。
衆院選で連立与党が過半数を割り込んだことにも言及しました。石破政権の不安定な現状を「内閣不信任案がいつ通るか分からない」と指摘しました。自民党が国民民主党や立憲民主党との連立を模索するのでは―との持論を示し「(少数与党だった羽田政権以来となる)30年ぶりの面白い政局」として目が離せない状況が続くとしました。
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