神戸新聞
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擦り傷・切り傷の治し方

イラスト
イナコ

擦り傷や切り傷の傷口から出てくる「修復液」を乾かさないようにすることで、通常よりはやく、きれいに治すことができます。

消毒液は外部の細菌を殺しますが、傷を治そうとしている人間の細胞にも悪影響があり、使うことでかえって傷の治りを遅くしてしまいます。また、傷口を乾燥させるため直接ガーゼなどをあてると、体内から出てくる傷を治す成分を失ってしまします。

傷口を水道水などの流水でよく洗い、食品用ラップなどでおおい、湿った清潔な状態をたもってください。かさぶたもできず、はがれたときの再出血なども防げます。

ただし、傷口が大きかったり、深い刺し傷であったりした場合は、個人では傷口の洗浄が十分に行えませんし、ひどく汚れていたり、動物にかまれてできた傷の場合は、感染症を引き起こす可能性もあります。傷の状態によって治療方法は変わりますので、大きなけがの場合はすみやかに医療機関で治療してもらいましょう。

イラスト:擦り傷・切り傷の治し方

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