猪名川町木津の楊津小学校で1月30日、阪神・淡路大震災を学び防災を考える出前授業があった。兵庫県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務め、5年生14人が参加した。
同小は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は1時間目が「新聞を知ろう!」、2時間目が「阪神・淡路大震災について学び、防災を考える」のテーマで行われた。
1時間目、児童らは1月18日付の神戸新聞朝刊をめくり、新聞の定価などを探すクイズに挑戦した。網事務局長は、記事の基本は▽いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのようにーの5W1Hで、見出しは10字程度で究極の要約とされるなどと説明した。
2時間目には、1995年の阪神・淡路の発生時、社会部記者として取材した体験を振り返った。神戸新聞本社は全壊したが、「被災者に情報を届けたい、被災地外に惨状を知ってほしいと願い、記事を書いた」と語った。思いを込めた仕事として、避難生活の疲労や環境変化のストレスから体調が悪化して亡くなる「震災関連死」(災害関連死)の取材を挙げた。関連死は阪神・淡路で初めて確認され、能登半島地震では直接死の2倍以上に上った。「当時、なぜ関連死が起こるのかを追いかけた。今なお大きな課題」と指摘した。また、南海トラフ巨大地震は30年以内に60~90%以上の確率で発生するとし、「阪神・淡路など一つ一つの災害から学び、どうすれば命を守れるかを考え、備えてほしい」と話した。
