神戸新聞編集委員が講師に
「沖縄で平和を考える~沖縄戦の島田叡(あきら)知事の活動に学ぶ~」をテーマにした出前授業が3月4日、たつの市新宮町宮内の市立新宮中学校であった。神戸新聞の津谷治英編集委員が講師を務め、2年生約80人が参加した。
同校は沖縄県への修学旅行を前に、神戸新聞記者による講演を企画。生徒らは、太平洋戦争末期の沖縄戦を描き、島田(神戸市須磨区出身)らを主人公にした映画「島守の塔」を鑑賞し、授業に臨んだ。
津谷編集委員は、太平洋戦争末期の1945年、沖縄の地上戦で、県民の4人に1人、12万人以上が亡くなったとされると説明。同年に沖縄県知事に就任した島田について、「食糧確保や疎開促進など、住民の生命保護に尽くした。県職員に『生命を大切にしなさい』と伝え、戦場で行方不明になった」と語った。
また、沖縄県営平和祈念公園の「平和の礎(いしじ)」には、国籍や軍人、民間人を問わず、沖縄戦の全戦没者24万人の名前が刻まれていると紹介。「与那覇政助の次女」ら、名前が分からない人も刻銘されていることも触れた。
津谷編集委員は「市民が犠牲になるのが戦争の現実。沖縄で平和について思いを巡らせてほしい」と話した。
木下柚羽さん(14)と平田美空さん(14)は映画を見て、島田のことを知った。「島田さんから、人のために行動する大切さを知った」と木下さん。「平和の礎で、敵も含め、生きたことを残したのがすごい」と平田さん。2人は「礎で◯◯さんの次女と刻まれているのを探したい。修学旅行がとても楽しみ」と話した。(網 麻子)
[写真説明]沖縄と平和をテーマにした出前授業=新宮中学校
★新宮中学校は2026年度NIE実践指定校として活動予定です。
