阪神・淡路大震災は1月17日、発生から31年がたった。21日、神戸市東灘区住吉本町1の甲南小学校で震災をテーマにした出前授業があり、4年生59人が参加した。当時、神戸などの被災地で取材した神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(65)が講師を務めた。「次の地震に備え、震災の記憶と教訓を次世代につなぐことが何より大切」と話した。
6434人が亡くなり、3人が行方不明となった阪神・淡路大震災。神戸市東灘区では1469人、児童たちが多く住む、東隣の芦屋市では443人が亡くなった。
当時、三好アドバイザーは神戸市の復興まちづくり担当記者だった。復興を急ごうとする市と、苦難の日々が続く被災者の意識の隔たりの中で、「毎日悩みながら記事を書いていた」と振り返った。
あの日から31年――。令和に入って震度5強以上の地震は全国で41回起きている。1月6日に発生した、最大震度5強の島根・鳥取地震は記憶に新しい。「今、兵庫の人たちは次の地震に備えているか」と問いかけ、「災害は繰り返す。備えにゴールはない」と強調した。
そして、「当時を知らない若者こそ、震災を語るべきだ。記憶の継承が難しくなる『30年限界説』を乗り越えよう」と訴えた。
[写真説明]「阪神・淡路大震災31年」をテーマにした出前授業=甲南小学校
