記者派遣

新聞記者の仕事を学ぶ 神戸・雲雀丘中で出前授業

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兵庫県NIE推進協議会事務局長が講師に

 「新聞記者の仕事」をテーマにした出前授業が、神戸市長田区の雲雀丘中学校であった。県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務め、1年生45人が参加した。

  雲雀丘中は、日本新聞協会のNIE実践指定校。1年生は、普段から各新聞の1面に掲載されているコラムの書き写しに取り組んでいる。

 網事務局長は、いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのように―の「5W1H」が取材の基本と説明。記者やデスク、レイアウト担当ら多くの人が関わって新聞を作っていると紹介した。

 阪神・淡路大震災当時、神戸新聞社会部の記者として震災関連死(災害関連死)の取材を続けた経験に触れ「遺族らの無念の思いを伝え、命を守るために何ができるかを考えてもらうのが仕事の一つだと思う」と話した。

 宗高千代子さん(13)は「災害関連死について知り、震災をより深く理解できた。コラムの書き写しは楽しく、新聞をもっと読んでいきたい」。坂越叶登(かなと)さん(12)は「読む人がどう考えるかを想像して新聞を作っていることに驚いた。完成までにたくさんの人の努力があると感心した」と話した。=11月12日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明] 新聞記者の仕事について学ぶ生徒ら=雲雀丘中学校