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「選挙の1票」重さ学ぶ授業 神大付属中等教育学校

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 主権者教育の出前授業が、東灘区の神戸大学付属中等教育学校であった。高校1年生に当たる4年生約120人が選挙のシミュレーションゲームなどを通じて1票の重さを学んだ。

 同校は兵庫県NIE推進協議会の独自認定校。出前授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 ゲームは「大学の学費無償化」について、生徒5人が18歳の女子高校生や65歳の会社社長になりきり、賛否を表明した。女子高校生の無償化の訴えが若い有権者の共感を集めるという想定で、生徒らは選挙で吹く「風」を実感した。

 交流サイト(SNS)が台頭する中、神戸新聞社が7月の参院選で情報の正確性を検証するファクトチェックに取り組んだことも説明。三好アドバイザーは「さまざまな政治課題を自分事として捉え、1票の力を信じて投票しよう」と呼びかけた。

 水谷丞さん(15)は「シルバー世代の投票率の高さを再認識した。18歳になったら必ず選挙に行く」と話した。=10月21日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]ゲーム形式で選挙の仕組みを学ぶ生徒ら=神戸大学付属中等教育学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。