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【神戸大会リレー寄稿】⑱ NIEアドバイザーからのメッセージ 4

 神戸市立鶴甲小学校 酒井秀幸校長(兵庫県NIE推進協議会特任アドバイザー)=実践発表「新聞を通して学ぶ」の担当校校長

 NIE全国大会神戸大会に、全国から多くの実践者の方々をはじめ、関係者の方々にお越しいただき、誠にありがとうございます。
 本校の実践発表を担当した藤岡敦洋教諭は、NIE活動に取り組み始めて2年目を迎えます。子どもたちの活字離れが進んでいる中、NIE神戸大会が終わった今でも朝の会等で新聞記事を使ったスピーチを行っています。また、国語や家庭科等の教科学習の中でもインタビューの仕方や新聞等への記事のまとめ方を生かし、児童が身の回りの事象に関心をもち、多様な学びに向けた実践を行っています。
 実践発表では、福本靖・神戸市教育長より「情報があふれている現代社会の中で鶴甲小の実践は、情報活用力はもちろん、コミュニケーション力の向上にもつながる取り組みだ」とご助言をいただきました。
 さらに、神戸大会後に本校の実践を聞いてくださった、南さつま市立川畑小学校の先生からご連絡をいただき、本校と実践交流を続けることとなりました。本大会が両校の架け橋となったことは大変喜ばしいことです。
 本校としては今後、地域の方へのインタビューを通して校区のよさや課題に目を向け、将来、地域の担い手としての意識につながる学びを進める予定です。

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[写真説明]「新聞を通して学ぶ」をテーマにした実践発表。神戸大会をきっかけに、兵庫県外の小学校との「NIE交流」が始まった。兵庫県NIE推進協議会では今後も、NIEの輪の広がりを伝えていく=8月1日、神戸市東灘区岡本8、甲南大学岡本キャンパス

 

神戸市立塩屋中学校 赤松三菜子校長(兵庫県NIE推進協議会特任アドバイザー)=兵庫県立洲本高校の実践発表「地域住民とつながり生徒の世界を広げるNIE」で司会を担当

 兵庫県立洲本高等学校の発表では、1953(昭和28)年創部の同校新聞部が冬の時代を経て復活し、読売新聞販売店「YC洲本」と手を携えてミニコミづくりに取り組んだ実践を、大石昇平先生が軽快に語り、会場は終始和やかな雰囲気でした。
 地域の高齢者グループとの新聞記事を通じた意見交流会では、世代間の考え方や価値観の違いが話題に上り、参加していた高校生から生の声を聞くことができました。
 同校の卒業生や北海道、京都の新聞社の方など、さまざまな年代、職業の方々の「地域のNIE」への思いを感じられる発表会で、「新聞を生徒の世界を広げるきっかけに」という心持ちをさらに強くしました。
 最後にスクリーンに映し出された新聞部員3人の背中がこれからのNIEの明るい未来を物語っていました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

兵庫県立北神戸総合高校・神戸甲北高校 橿千種校長(兵庫県NIE推進協議会特任アドバイザー)=公開授業「新聞に❝ツッコミ❞を」の担当校校長、兵庫県立湊川高校の実践発表「定時制高校でのNIE活動」で助言

 神戸大会にご参加くださいました全国のみなさま、ありがとうございました。
 本校1年生たちにとっては、公開授業にて全国のさまざまな方々と直接意見を交わす機会を得たことは大きな刺激になりました。生徒たちの事後感想にあふれた「もう1回やりたい」「次はこうしたい」という声がそれを物語っています。
 全国へ、未来へバトンをつないでいきましょう。

251011北神戸総合高.jpg[写真説明]「新聞に❝ツッコミ❞を」をテーマにした公開授業。生徒たちが、新聞を読んで疑問に思ったことを「ツッコミ新聞」としてまとめた経験などを発表した。「ツッコミ新聞」―。記事の内容に対し、生徒が「問う(ツッコミを入れる)」。関西ならでは?のNIE活動が、参加者の関心を集めた=8月1日、神戸市東灘区岡本8、甲南大学岡本キャンパス

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