教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、姫路市立あかつき中学校(同市市之郷町)で9月25日、産経新聞神戸総局の香西広豊記者が「新聞記者の仕事」をテーマに出前授業を行い、生徒ら約20人が聞き入った。
同校は2年前に開校した夜間中学で、多様な国籍と幅広い年代の生徒が在籍し、現在、日本だけでなくベトナムやフィリピンなど出身の10~90 代の生徒らが通っている。「生活につながる学び」を積極的に取り入れ、普段の授業でも新聞を活用している。
香西記者は授業で自身が記者になった理由や仕事内容、取材時に使う機器や道具などを紹介。授業の後半には実際の記事を使って、記事を読み取る方法を解説し、「写真と見出しだけでも内容を理解することができる」と伝授した。
授業後、生徒から「新聞記者の仕事で大切なことは何か」などの質問があがり、JR福知山線脱線事故の取材での経験を紹介。遺族の元へ足しげく通って心の距離を縮めていったエピソードを交え、コミュニケーションの大切さとコツを説いた。
出前授業を受けたベトナム国籍のグエン・ティ・ビッチ・ゴックさんは「新聞を普段からよく読む」といい、今回の授業について「分かりやすくて面白かった」と語った。=26日付産経新聞朝刊阪神・神戸、播州、淡路、但丹版
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