県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で人事異動があり、共同通信神戸総局長が高橋正也さんから大熊慶洋(のぶひろ)さんに交代した。人となりを自己紹介で―。
共同通信社神戸支局長 大熊 慶洋
変わらないメディアの役割
2月16日付で神戸に着任しました。1991年に入社し、地方勤務を経て国際ニュースを扱う外信部に配属。タイ、ベトナムに特派員として駐在するなど、主に東南アジアをカバーしてきました。直近は日本などのニュースを英文で世界に発信する海外部で勤務していました。
神戸とのご縁は、95年の阪神大震災の応援取材で短期間滞在したほか、大阪社会部のデスクだった10年ほど前に観光で訪れたくらいです。大きなニュース、見どころのいずれも多い兵庫県で勤務できることをありがたく思っています。
前任地の海外部では、中高生対象のNIEコンテンツである「英語子ども新聞」の配信にも関わりました。掲載新聞社を通した読者の反響も大きく、責任を感じたものです。ネット上で真偽入り交じる情報が飛び交う中、若い読者が情報を正しく判断する力を養う上で、NIEの果たす役割は大きいと思っています。
通勤ラッシュに苦しんだ東京と違い、神戸では通勤電車の中でも新聞紙面を広げることができるのはありがたいですが、車内を見てもそのような人があまりいないことに、時代の移り変わりを感じます。ただ媒体は替わっても、ニュースを正確、迅速かつバランス良く届ける新聞などのメディアの役割の重要性は変わらないと信じています。