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情報発信力を磨く 甲南女子大で本紙社員が特別講義

260114kounanjyosidai.jpg 情報発信力の向上を図ろう――と1月14日、神戸市東灘区森北町6の甲南女子大学で特別講座があり、1~4年生約30人や教職員らが参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーがインタビュー取材やフィールドワークのこつや、正確で豊かな文章を書くポイントなどを伝えた。

 同大学対外協力センター社会連携課が、卒論やレポート作成のとき、AI(人工知能)に頼りがちな学生に「書く力」を育んでもらおう――と企画した。

 まずは、取材(調査)。三好アドバイザーは「書くテーマを決め、仮説を考え、情報を集めて整理する。一連の流れの中で大切なのは、疑問を持ち、情報の価値を判断する『批判的思考力』」と指摘。「ネット情報をうのみにせず、文献の読み込みに並行し、現地取材やインタビュー、アンケート調査などを行って『問い』をブラッシュアップしよう」と呼びかけた。

 さらに、「例えばSDGsや多文化共生、戦争をテーマにしたとき、自分ごととして考えたい」「肝心なのは、課題解決に向けて『あなたは何ができますか』の問いに答えられるか、どうか」と強調した。

 インタビューのこつは、具体的に聞く▽変化を聞く▽比較して聞く。フィールドワークは「一に現場、二に現場。『現場主義』が鉄則と胸に刻みたい」と話した。「ロシアが軍事侵攻しているウクライナには行けなくても、日本に避難しているウクライナ人に話を聞くことはできるのでは」。

 正確で豊かな文章を書くには何が大切か――。「正確さは具体的に書く、豊かさはディテール(細部)にこだわることで担保される」と話し、「普段から印象的な言葉や言い回しをメモしておくと筆力がアップする」と助言した。

[写真説明]「情報発信力を磨く」をテーマにした特別講義=甲南女子大学