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阪神・淡路大震災の取材体験から学ぶ 神戸・星和台小学校

星和台小サイト★.jpg 神戸市北区星和台6の星和台小学校で12月4日、「新聞の特長を学び活用しよう」をテーマに、神戸新聞記者による出前授業があった。兵庫県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務め、5年生約50人が参加した。

 同校は、社会の「我が国の産業と情報との関わり」で新聞について学ぶのに合わせ、記者派遣を依頼した。児童らは朝刊を手に、授業に臨んだ。

 網事務局長は、記事の基本は▽いつ▽どこで▽誰が▽何を▽なぜ▽どのようにーの「5W1H」と説明。理解を深めるため、教員の楽しかった体験について、児童が5W1Hを尋ねるゲームを行った。新聞を使って、記事は見出し、リード、本文、写真、写真説明で構成されると紹介、「見出しは究極の要約で、10字程度にしている」と話した。

 また、阪神・淡路大震災のとき社会部記者として、震災関連死(災害関連死)を取材した経験を振り返った。避難所となった学校の体育館は寒く、肺炎で命を落とす関連死が相次いだといい、「無念の思いを伝えたい、今後の関連死を防ぎたいという思いで取材した」と語った。能登半島地震でも関連死が課題となっていることに触れ、「新聞は命を守るために、災害報道を続けている」と強調した。

[写真説明] 新聞クイズの答えを探す児童ら=星和台小学校