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「記者の仕事と新聞ができるまで」語る 神戸・魚崎小で出前授業

魚崎小5年5組サイト用.jpg「記者の仕事と新聞ができるまで」をテーマに、神戸新聞記者による出前授業が12月8、9日、神戸市東灘区魚崎中町4の魚崎小学校で行われた。兵庫県NIE推進協議会の網麻子事務局長が講師を務め、5年生185人が参加した。

授業では、網事務局長は、記事の基本は▽いつ▽どこで▽だれが▽何を▽なぜ▽どのように―の5W1Hと説明。記者が書いた記事は、デスクが修正し、校閲(えつ)担当者がチェックするなどと解説。「新聞は多くの人が関わって作っており、何回も点検しているので、正確」などと語った。

阪神・淡路大震災のとき、神戸新聞社会部記者として、震災関連死(災害関連死)について取材した経験を語り、「関連死が繰り返されないように、思いを込めて記事を書いた。しかし、30年以上たった今も大きな問題。命を守るためにできることを考えてほしい」などと話した。

このほか、児童らは神戸新聞を広げ、紙面に載っている一番大きい金額を探すクイズなどに挑戦した。

参加した児童は「新聞ができるまで何回も(内容を)確認していると知らなかった。苦労が詰まっていると思った」「災害関連死は初めて知った」などと感想を述べた。

[写真説明] 記事の基本について説明を聞く児童ら=魚崎小学校