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地域課題解決のアイデア考える 芦屋・甲南高2年

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 新聞記事を通し、人口減少など県内自治体が抱える課題を知り、その解決策を考える授業が11月11日、芦屋市山手町の甲南高校であり、2年生82人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 有識者でつくる民間組織「人口戦略会議」は昨年、全国の40%超に当たる744自治体で人口減少が加速し、将来的に「消滅の可能性がある」と発表した。兵庫では、全41市町のうち13市町が該当する。

 三好アドバイザーは、13市町のうち多可町を例に挙げ、町が包括連携協定を結ぶ甲南女子大学(神戸市)の学生らとともに、若い女性が流出する原因を探る研究を始めたーと説明。「高校生も、若者の雇用の場を生み出したり、交流人口を増やしたりするアイデアを考えてほしい」と呼びかけた。

 「人口減少は神戸も例外ではない」と三好アドバイザー。生徒たちに神戸市の活性化策を話し合ってもらった。既存商店街の魅力を語る生徒や、公共交通の接続の悪さを指摘する生徒がいた。

 それぞれの生徒が住む、西宮市や尼崎市などの魅力についても語ってもらった。 

[写真説明]地域の活性化策を話し合う生徒たち=甲南高校