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117KOBEぼうさい委員会と「備え」考える 姫路女学院高校

251018姫路女学院6.jpg 姫路女学院高校(姫路市豊沢町)の土曜講座「リベラルアーツゼミ2025」の神戸新聞ゼミで10月18日、「いざ!に備えてる?」と題して防災をテーマにした講義があり、近い将来の発生が危惧される南海トラフ巨大地震を意識しながら、兵庫県内の学生たちで活動する「117KOBEぼうさい委員会」のメンバーらとともに、日ごろの「備え」を再点検した。

 この日は、神戸新聞社の冨居雅人経営企画局次長(117KOBEぼうさいマスター)が、防災の基本的な心得として「まず自分の住環境で想定される自然災害について知っておくことが大切」とし、兵庫県内各地の災害史を紹介しながら、日ごろから家族で何に備えるのかを話し合い、防災計画を立てておくよう呼びかけた。

 また、今年3月に被害想定が見直された南海トラフ巨大地震について、関東大震災や阪神・淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震などと比較しながら、「災害は常に想定外のことが初めて起こる。『想定外』をつくらない最悪の事態を考えて、備えてください」と話した。生徒らは、新聞を使って「地震」に関連する記事を探して発表するワークショップにも取り組んだ。

 後半は「117KOBEぼうさい委員会」の大学院生や学生たちが、楽しみながら防災を学ぶクイズで生徒らの備えの知識を確認。たくさんの防災用品に優先順位をつけて持ち出し品を決めるゲームや、震度は何段階あるかや、津波の速度などを問うクイズのほか、古新聞でスリッパ作りにも取り組み、「備え」に必要な知識や意識を学んだ。

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 [写真説明] 生徒らに「備え」の在り方を解説する117KOBEぼうさい委員会の大学院生= 姫路女学院高校