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「情報の風景」を広げよう! 甲南大学で本紙連携講座始まる

DSC06896 - コピー.JPG 甲南大学と神戸新聞社との連携講座「地域(情報)とメディア」(後期・15回)が9月24日、神戸市東灘区の岡本キャンパスで始まった。2025年度は岡本・西宮の両キャンパスから約100人が受講する。

 講座では、神戸新聞社の各分野の第一線で活躍する講師らが登壇。インターネットに真偽不確かな情報があふれかえる中、多様な視点・視座を養なって確かな情報で時代を読み解き、現代社会の課題と向き合いながら、社会人力や就活力の向上を目指す。

 初回は概論で「ネット社会とメディアリテラシー」をテーマに、神戸新聞社の冨居雅人経営企画局次長(NIE・NIB推進部長、教育ICT部長、甲南大学非常勤講師)が講義した。時事問題で各自の日常の関心の領域を点検したほか、スマートフォンに頼った情報収集ではアルゴリズムの仕組みで関心事ばかりが表示され、知っておかなければならない情報に接する機会を失う危うさについて解説。「プロが情報を選別し、裏付けのある確かな情報を提供している新聞というメディアを活用しながら、意識して複数の情報源に接し、関心の領域や情報の風景を広げてほしい」と呼びかけた。

 講座は「新聞の読み方」「就活に役立つ作文演習」など新聞社のスキルを活用した情報活用力をアップする授業をはじめ、人権、ジェンダー、SNSと選挙、地域創生、防災・減災など、毎回さまざまな課題を取り上げながら、明日の社会を考察していく。今年度は、ドイツ総領事や起業の世界で活躍する卒業生を招いた特別講義もある。

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 [写真説明] 開講した甲南大学と神戸新聞社の連携講座「地域とメディア」=神戸市東灘区、岡本キャンパス(撮影・甲南大学 全学教育推進機構事務室)