情報との向き合い方学ぶ 県立総合教育センターで教員ら
2025年09月30日
情報との上手な向き合い方を学ぶ「メディア・リテラシー教育講座」が9月25日、兵庫県立総合教育センター(加東市山国)で開かれた。同センターが実施する研修の一環で、県内各地の小中高校、特別支援学校の教諭25人が参加した。
午前の講師の神戸新聞社NIE・NIB推進部の網麻子次長は、新聞との向き合い方や情報の偏食を防ぐ方法をテーマに講義した。
新聞は取材や編集、校閲など多くの人が関わって作り、信頼性が高いことや、網羅性、一覧性が特長と説明。交流サイト(SNS)では、好みの情報が集まりやすくなることから「複数の情報源を持ち、情報の偏食を防ごう。情報のバランス栄養食、新聞を活用しよう」などと呼びかけた。
教諭らは、新聞から授業に使いたい記事を一つ選び、その理由などを話し合うワークに挑戦。「TikTok『買収』へ」「アイスで味わうブドウ」など多様な記事を選び、感想や意見を発表した。
参加した多可町立八千代小学校の市位真教諭は「いろんな視点で情報を集めることや、発信源を確認するなど、情報について見つめ直す機会になった。新聞を授業で使っていきたい」と話していた。小野市立小野特別支援学校の辻村実央教諭は「情報を精査する目を持つことが大切と分かった。新聞の写真や図などを授業で活用していきたい」と語った。
[写真説明] 新聞から授業に使いたい記事を探す教諭ら=兵庫県立総合教育センター