NIE全国大会閉幕 防災、平和 新聞で深めた学び
2025年08月04日
教育現場で新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践報告や今後の在り方を考える第30回NIE全国大会神戸大会(日本新聞協会主催)は8月1日、最終日を迎え、甲南大学(神戸市東灘区)で公開授業や実践発表など計27の分科会があった。各会場では教育関係者らが活発に意見を交わし、2日間の日程を終えた。
大会スローガンは「時代を読み解き、いのちを守るNIE」。阪神・淡路大震災から30年、戦後80年の節目にあたることから、分科会では新聞紙面や取材体験などを通し、防災・減災や平和について学びを深める取り組みの発表が目立った。ほかにも新聞や交流サイト(SNS)など媒体によって異なる情報との向き合い方など多彩なテーマの発表があった。
公開授業では、実際にNIE活動に取り組む児童・生徒たちが、これまでの学びや気付きを新聞形式のパネルにするなどして披露。実践発表では、日頃の学習に紙面やインターネットニュースをどのように取り入れているかといったアイデアや工夫が報告され、教員らが熱心にメモを取っていた。
兵庫県内外約70の学校や団体が手がけたポスターや壁新聞も並び、各地の取り組みが紹介された。
大会は7月31日に始まり、2日間で教育やメディア関係者約1800人余りが参加し閉幕した。2026年の次回大会は広島市で開かれる。(鈴木雅之)
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https://www.kobe-np.co.jp/news/richa/202508/0019301397.shtml
[写真説明]
複数の新聞を広げて意見を交わす生徒たち=8月1日午前、神戸市東灘区岡本8(撮影・丸山桃奈)