佐渡さん スーパーキッズと熱演 NIE神戸大会で開幕演奏
2025年08月04日
神戸市内で7月31日に開幕したNIE全国大会神戸大会では、世界的指揮者で兵庫県立芸術文化センターの佐渡裕芸術監督(64)が、開会式で子どもたちと演奏を披露し、阪神・淡路大震災の発生から30年となる被災地の復興と再生を発信した。
弦楽器の優しくも迫力ある音色が会場を包んだ。開会式で演奏したのは「スーパーキッズ・オーケストラ」。佐渡さんが芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センター(西宮市)のオーディションを通過した全国の小中高生で構成し、東北や九州などの被災地でも演奏会を開いている。
「スーパーキッズ・オーケストラは私の夢であり、宝」と佐渡さん。「音楽は祈ったり励ましたり、一緒に悲しんだりできる。被災地の皆さんと一緒に演奏することに意味がある」
子どもたちは佐渡さんの指揮に合わせ、弦楽器を弾きながら体を動かしたり、ステップを踏んだり。「しあわせ運べるように」で締めると、大きな拍手が湧き起こった。(村上貴浩)
[写真説明]開会式でスーパーキッズ・オーケストラの指揮をする佐渡裕さん(撮影・大田将之)