「皇位継承の仕組み解説」
名古屋大学大学院 人文学研究科教授
河西 秀哉 氏
神戸新聞情報文化懇話会の9月例会が15日、中央区のホテルオークラ神戸でありました。名古屋大学大学院人文学研究科教授の河西秀哉さん(49)=名古屋市、写真=が「皇位継承の今後と皇族のあり方」と題して講演しました。
河西さんは、女性天皇は江戸期までに過去8人いたが、明治期に「男系男子」限定へとかじが切られたと説明。その背景について、軍隊の最高指揮官を女性が務めることへの懸念や、近代的な家父長制の導入があると伝えました。
また、今年成立した改正皇室典範では、女性皇族は婚姻後も皇族の身分を保持できるようにした一方、配偶者や子どもは一般国民の扱いのままとし、同時に、旧11宮家の男系男子を養子に迎え入れられる仕組みが新設されました。
河西さんは「つまり、愛子さまが婚姻後に皇族にとどまっても、その子は天皇になれないが、養子側の男子はなれる」と解説しました。
その上で、実際に養子が現れるかどうかという問題に加え、愛子さまが婚姻後に「家族の中で愛子さまのみが皇族」という複雑な形が国際的に理解されるか―という課題が今後出てくる可能性もあるとしました。
(C)神戸新聞社 ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。