「上方歌舞伎は実力重視
映画「国宝」と絡め解説」
大阪樟蔭女子大学名誉教授
「上方芸能」元編集代表
森西真弓氏
神戸新聞情報文化懇話会の5月例会が15日、中央区のホテルオークラ神戸で開催。大阪樟蔭女子大学名誉教授で、西宮市在住の森西真弓さん(70)=写真=が「上方歌舞伎の世界~重んじられた人間力 映画『国宝』を深読みする」と題して講演されました。
雑誌「上方芸能」元編集代表でもある森西さんは、江戸で幕府が開かれたのと同じ1603年に歌舞伎が誕生したと経緯を紹介。幕府から風紀を乱すとされた、派手な踊り「傾(かぶ)きおどり」を語源とし、元々の舞台は正方形で屋外にあったことなどに触れました。
映画に登場する脚を切断した役者が実在したことや、「人間国宝」という呼び方が実は通称で正式名称があるといった、一歩踏み込んだ逸話を披露。そして、映画の舞台が上方歌舞伎である理由を述べました。
森西さんによると、上方歌舞伎は、血縁を重んじる江戸とは異なる形で発展したといいます。古くからの商都・大阪では「内面や知性を重んじる芸風が受け入れられていた」とし、血筋ではなく実力で歌舞伎界の頂点に上り詰めた大ヒット映画の主人公の背景を説明しました。
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