「中小は事業承継必要」
日本M&Aセンター会長
三宅 卓 氏
神戸新聞情報文化懇話会の4月例会が22日、中央区のホテルオークラ神戸で開催され、中小企業のM&A(合併・買収)仲介最大手、「日本M&Aセンター」(東京)の三宅卓(すぐる)会長(74)=神戸市出身、写真=が講演し、M&Aの具体例や業界の現状について話しました。
国内の企業は2025年、倒産数が約1万件だったのに対し、休廃業や解散が6万8千件もあったと説明。さらに、中小企業約330万社のうち100万社で経営者が70歳以上であることを併せて示し、「廃業リスクが高く、事業承継が必要」と力説しました。
その方法として、親族承継や社員承継ではない、第三者によるM&Aの事例を紹介。例えば、大企業である学研は、少子化や活字離れで業績が頭打ちになった際、介護施設を設計する小さな会社と統合した結果、双方にとって有益な相乗効果が生まれたといいます。
三宅さんは「会社は従業員や家族が人生を紡ぐ大切な場所」と強調し、M&Aの前には丁寧な話し合いや資料作りなどの準備が必要としました。近年、仲介業者が急増する一方で、モラルを欠いた企業も多いと指摘し、「M&Aの質を向上させ、日本経済の発展に寄与したい」と話しました。
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