2月6日:神戸新聞本社で開催 参加者50人
【参加者の声】順不同、敬称略
神戸市教育委員会教科指導課学校図書係指導主事 尾﨑 夢乃
どの学校の取り組みも、新聞を読むことが目的ではなく、新聞を介して、探究的な学びにつながっていることを実感しました。
今後、新聞が児童生徒の情報収集のツールとなり、学校図書館になくてはならないものになるだろうと思いました。
そのためにも、子どもたちに新聞の魅力を伝えること、新聞からの学び方を学ばせることなど、基本からこつこつと、子どもたちを育てていくことを大切にしたいと思いました。
神戸市立塩屋小学校学校司書 小渕 真子
子どもたちに学校図書館を通して、学ぶ楽しさや知る喜びを感じてほしいと、日々活動しています。新聞は図書館に置いていますが、活用が難しく、先生方とも話しているところです。
今日の発表から感じたことは、子どもと新聞が接することができる場所にいるということの重要性です。新聞を1人に一部ずつ配って読んだとき、「新聞って最近のことが載ってるんだね」と日刊であることを初めて知った子がいました。そのような現状もあります。小学生新聞は低学年でもわかる記事もあります。神戸新聞には近所のことが載っています。新聞が子どもの目に届き、触れて、自分で読むまで繰り返し紹介したり掲示したりしようと思いました。
兵庫県立淡路高校キャリア推進部教諭 増井 眞由美
まずは、竹内弘明先生をはじめ、兵庫県NIE推進協議会の皆様、ご講演・ご発表いただきました神戸新聞社淡路総局津名支局・中村有沙支局長様、甲南小学校・田代弘子先生、姫路市立あかつき中学校・伊達実先生、兵庫県立神戸甲北高等学校・久保淳平先生に心より感謝申し上げます。ご多忙にもかかわらず、皆様のご経験や日頃のお取り組みの内容について惜しみなく分け与えていただき、本当にありがとうございました。
日頃一教員としてさまざまな高校生と接しておりますが、明確な目標を持ち、自分が将来社会で活躍するイメージに向かって突き進んでいる生徒がいる一方で、「自分が選挙に行ったところで何も変わらない。自分が社会に対して何かができるなんて思えない」といった発言をするなど、自分が社会とつながっている感覚を持つことができない生徒が多数存在します。新聞は、そんな生徒たちに、社会を「自分自身が生きている場」としてとらえるきっかけになるのではないか。今日の会に参加させていただいて、そんな風に感じることができました。
私の在職する淡路高校では防災教育に力を入れております。私も授業担当教員として生徒と一緒にさまざまな体験をしていく中で「自分ごととして考える」ということの大切さを実感しています。本日のご講演やご発表の中では、「自分ごととして考えることができた」という児童生徒の声をたくさん聞くことができ、新聞の意義を改めて感じています。夏には神戸市でNIE全国大会が開かれるとのこと、またぜひ参加させていいただきたいと思います。
兵庫県立明石南高校教諭 松下 絢子
姫路市立あかつき中学校・伊達実教諭の実践発表では、生活に結びつく学習をされている姿が印象的でした。雹(ひょう)が降った翌日に、時機を逃さず新聞を授業に取り入れるなど、生徒が興味関心をもって取り組めると感じました。
甲南小学校・田代弘子教諭の実践発表では、とにかく楽しそうに取り組んでいる児童の姿が印象的でした。チームが組織されていることで、「ふれる」「つくる」「考える」という三つの学習を通して興味関心や情報活用能力、批判的思考力を育み、主体的に学びに向かう児童を育てるという方針がしっかりと貫かれていると感じました。
県立神戸甲北高等学校・久保淳平教諭の実践発表では、先生方が楽しそうにやっている姿が印象的でした。久保教諭の、周囲を巻き込んでいく力とでもいいましょうか、それに圧倒されました。社会課題や自身の生き方・在り方を考えていくために新聞が使われ、各年次での取り組みも、その年次に必要と考えられる事柄が設定されていると感じました。
これまで授業では新聞記事を資料として配布したり、教材と関連した記事を使ってワークシートを作ったりはしていましたが、実践発表を拝聴し、もっと自由に考えてもよいのかもしれないと思いました。また、発表会の翌日7日の神戸新聞朝刊14面に、「学習そのものの面白さを実感し、将来の職業や生活につながりを感じられる学びにしてほしい」という中学生の保護者の声が掲載されていました。この声に応えていくツールとして新聞を利用していきたいと感じました。そして、全国ニュースで流れるような事柄だけではなく、身の回りのさまざまなことに気づかせてくれる力も持っているのが新聞だと思います。
講評で探究活動との相性の良さについてのお話がありました。現状、自身や周囲の思い込みに近い事柄を探究活動のテーマにしている生徒も見受けられます。「探究」の「探」の部分の入り口として新聞を使いたいと感じました。
静岡県御前崎市牧之原市学校組合立御前崎中学校教諭 北條 賢佑
初めに震災についてのお話がありましたが、静岡県に住んでいるわれわれにとっても、とても関わりのある話であり、本校でも「地域とのかかわり方が重要になってくる」と伝えていきたいと感じました。
NIEの実践発表では、どの学校さんの発表も内容が盛りだくさんで、大変勉強になりました。
年齢層や国籍などの違いがあっても取り組めることや、図書館司書と取り組めそうなこと、NIEに取り組むにあたり、「震災」のようなテーマが設定されていることで、ここまで新聞の有効性や有用性が伝わりやすくなるのだと気付き、本当に多くのことを勉強させていただきました。
参加前に見た「兵庫県はNIE活動に力を入れている」ということが実感できました。
また、実践発表の仕方や作成資料などをみて、個人としても今後の教員生活において、話し方や資料の作成について参考にさせていただきたいと思いました。
このたびは貴重な機会をありがとうございました。