記者派遣

伊川谷高で神戸新聞社員が出前授業 「阪神・淡路」テーマに語る

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当時の体験、備えの大切さ訴え

 伊川谷高校(神戸市西区伊川谷町長坂)で9月10日、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)が、1年生29人に阪神・淡路大震災をテーマに出前授業を行った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは大震災当日、三宮の神戸新聞本社で宿直勤務をしていた体験や、直後の被災地の惨状について話した。来年1月17日、発生から30年を迎えるのを前に、「当時を知らない世代が『震災を語る』ことが大切」と強調した。

 今年8月発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」にも触れ、「この夏、地震による大きな津波が想定される和歌山県を取材した。津波は兵庫にも押し寄せる。命を守る備えを再確認しよう」と呼びかけた。

 1年生の阪本涼風(すずか)さん(16)は「能登半島地震の被災地に寄付したり、普段から地震に備えたりしようと思った」と話した。=14日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]生徒たちが防災について考えた出前授業=伊川谷高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。