記者派遣

取材のノウハウなどテーマに 南あわじ・沼島小中で出前授業 

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記者の取材のノウハウや新聞の読み方を伝える出前授業が7月3日、南あわじ市沼島の沼島小中学校であり、小学5年生~中学3年生25人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業ではまず、「ニュースをどう見つけるか」をテーマにした。三好アドバイザーは南あわじ市内で県道の復旧が難航している話や、今春、淡路市内でコウノトリのひな4羽がふ化した話など実際の記事を例に、発表資料にニュースが隠れていることがある▽定点観測を怠らない▽市民の関心が高い、暮らしに密着した話題を探すーなどをポイントとして挙げた。

 プロ野球阪神タイガースで活躍する村上頌樹(しょうき)投手(南あわじ市出身)と近本光司選手(淡路市出身)を取り上げ、「紙面を通し、地元出身選手をずっと応援できるのは地方紙記者の醍醐味(だいごみ)」と話した。

 新聞の読み方では、記事は大切なことから書き出す「逆三角形」スタイルなので、見出しと前文だけ読めばおおよその内容が分かると説明、興味関心が深まれば読み進めることを勧めた。

 今月1日で発生から半年を迎えた能登半島地震。同校の児童生徒は被災者を支援する募金活動を続けており、今夏、石川県珠洲市でボランティア活動も行う。三好アドバイザーは児童生徒の頑張りをたたえ、「南海トラフ地震では、沼島は兵庫県内で最も早く津波が到達する。備えにゴールはなく、さまざまな防災報道に関心をもとう」と呼び掛けた。

[写真説明]「ニュースの見つけ方」の話を聞く児童・生徒たち=南あわじ市沼島

※「わたしの感想NIE」に児童生徒のみなさんの感想を掲載しています。