NIE(教育に新聞を)活動を学び合う2024年度のNIE兵庫セミナーが7月5日、神戸市中央区の神戸新聞社で開かれた。兵庫県内の小中高校の教員ら50人が参加し、実践例や工夫している手法を共有した。
県NIE推進協議会が毎年主催している。
共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者が講演し、西宮市立浜脇中学校で行った出前授業を紹介した。障害者の災害時避難について調査した記事などを例に仕事のやりがいを語り「自分らしさを強みにできる記者の仕事を伝え、生徒に興味を持ってもらえた」と語った。
県内3校の教員らはNIEの実践事例を発表した。県立のじぎく特別支援学校の藤本友美教諭は生徒が新聞に親しむために写真だけを見ることから始め、自ら新聞を作るまで段階的に課題を設定したと紹介。明石市立高丘中学校の米村貴之校長は、生徒が気になった記事を貼って意見を書き込み、廊下に掲示して表現する指導を行ったという。
甲南高校・中学校の足立恵英副校長は「新聞トーク」と題し、高校3年生が新聞の利点を中学生向けにオンライン配信で語る取り組みを行い、理解を深めている事例を発表した。
意見交換会では参加者が6班に分かれ、各校の実践例を熱心に語り合った。(岩崎昂志)=6日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面
[写真説明]NIE活動の実践例を語り合う参加者=神戸市中央区東川崎町1
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小中高の教諭、記者ら 活動を紹介 神戸でNIEセミナー
学校で新聞を教材として活用するNIE(教育に新聞を)の兵庫セミナーが7月5日、神戸市中央区の神戸新聞本社で開かれた。小中高校の教諭ら約50人が参加し、新聞記事を使った授業の取り組みを発表するなどし、NIE活動への理解を深めた。
セミナーは、県NIE推進協議会が主催。県立のじぎく特別支援学校など3校の教諭らが昨年度のNIE活動の取り組みを発表したほか、小学校、中学校、高校などの校種別のグループに分かれ、活動を紹介し合い、意見交換などを行った。
また、共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者が、昨年行われた浜脇中学校(西宮市)での出前授業の体験をもとに「記者の仕事を伝える」と題して講演した。
「自分の興味がある内容を知って、伝えることが記者の仕事。自分らしさを強みにできる」と記者の仕事の醍醐味(だいごみ)について体験談を交えながら説明した。=6日付7産経新聞朝刊神戸・阪神版、淡路版、播州版、但丹版
[写真説明]講演を行った共同通信社神戸支局の伊藤愛莉記者=神戸市中央区