2024年6月アーカイブ

7月5日、神戸新聞本社で開催します

 授業での新聞活用について、研修を深めることを目的に、NIE兵庫セミナーを7月5日、神戸ハーバーランドの神戸新聞本社で開きます。兵庫県NIE推進協議会主催。

 記者講演は、共同通信神戸支局の伊藤愛莉記者による「記者の仕事を伝える」。実践事例発表は、兵庫県立のじぎく特別支援学校の藤本友美教諭▽明石市立高丘中学校の米村貴之校長▽甲南高等学校・中学校の足立恵英副校長が、2023年度の実践校の取り組みを紹介します。「わが校の『NIE活動』を紹介し合い、企画を磨く」と題した意見交換会では、参加者のみなさんに校種別に教育現場での新聞活用について語り合っていただきます。

 無料。午後1時半~4時半。参加を希望される方はメールにベタ打ちで、お名前(ふりがな)、所属先、所属先、電話番号をご記入の上、6月28日までにhyogo-nie@kobe-np.co.jpにメールをお送りください。

 兵庫県NIE推進協議会事務局☎078・362・7054

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■姫路市立家島中学校(5月28日、6月11日、対象・2年生7人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「トライやる・ウィーク」の体験を個人新聞にまとめる生徒たちに取材や新聞製作のノウハウを伝えた。「記事を書くことで体験がよりリアルになる」と話した。

生徒の感想

 

2023年度兵庫県NIE実践報告書をアップしました。左の「実践報告書」をクリックしてご覧ください。

 ■神戸甲北高校(6月18日、対象・2年生192人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。同校では生徒たちが各自テーマを決め、インタビューやフィールドワークなどの取材を重ね、その成果を発表する。授業では取材のこつやプレゼンのポイントなどを学んだ。

生徒の感想

 

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神戸新聞アドバイザーが講師に 

 インタビューやフィールドワークなど取材のこつを学ぶ授業が6月18日、神戸市北区大脇台の神戸甲北高校であり、2年生192人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。生徒たちは「総合的な探究」の一環として、まちづくりや防災、学校教育など各自テーマを決め、市内外の関係者から話を聞いたり、現地を訪問したりするなどして取材、今年末に校内で成果を発表する予定。

 三好アドバイザーは「自身のテーマが市民生活とどう関わっているかを考え、取材しよう」と呼び掛けた。「取材相手から具体的に聞き出すことで記事に正確さが増す」「現地に出向いたときにはディテールの取材を」などと話した。

 発表時には、論点をはっきりさせる▽図表や写真を使って視覚に訴える―などをポイントとして挙げた。

 授業を受けた2年、大川洸(ほのか)さん(16)は「インタビューでは先入観を持ちすぎないことやキーワードを聞き逃さないことを学んだ」と話した。=25日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]インタビューのノウハウを学ぶ生徒たち=神戸市北区大脇台

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

県NIE推進協議会会員の新聞・通信社で人事異動があり、読売新聞神戸総局長が水野広宣さんから島崎隆太さんに交代した。人となりを自己紹介でー。

読売新聞神戸総局長 島崎 隆太

情報のバランスとれた、新聞の良さ伝えたい

 1995年4月に入社し、広島、松江、和歌山などの総支局、大阪本社の社会部、生活教育部で勤務してきました。特に広島県内での勤務が長く、広島、福山で計9年、記者やデスクをしました。被爆から年月がたつなか、体験をどのように伝えていくのかということが、大きなテーマとしてありました。来年、発生から30年となる震災でも同じだと感じています。

 読売新聞社などが2022年に行った調査では、日常的にスマートフォンなどでSNSからニュースに触れている児童・生徒が5割を超えていました。SNSでは、自分と考えの近い情報ばかりをおすすめされ、偏った情報にばかり触れることで思考が極端になっていくエコーチェンバーという現象が問題になっています。様々な情報がバランス良く詰め込まれている新聞の良さを知ってもらうためにも、新聞を教材にして授業を展開するNIEの果たす役割は大きいと考えています。

 実は尼崎生まれです。親の転勤で物心つく前に大阪へ転居し、山口、千葉、広島を転々としながら育ちました。記者になってからもほぼ2年おきに引っ越しし、50年以上を経て兵庫県に戻ってきました。観光で訪れただけでは見えない魅力を探すのが楽しみです。

 教育現場で新聞を活用して多様な学びを深めるNIE(教育に新聞を)活動について考え合う「第30回NIE全国大会神戸大会」(来年夏開催)のスローガンが「時代を読み解き、いのちを守るNIE」に、記念講演の講師が作家の小川洋子さん=西宮市在住=に決まった。

 来年は、阪神・淡路大震災30年、戦後80年の節目。自然災害や紛争が多発する時代に真偽不確かな情報を正しく読み解き、生きる力を育んでいくための取り組みを考えるほか、大学生の情報活用力などもテーマとして取り上げられる予定。

 芥川賞や菊池寛賞を受賞している小川洋子さんは、いのちや記憶と向き合う独自の作品世界が国際的に高く評価されている。

 NIEは、Newspaper in Educationの略。神戸大会は日本新聞協会主催、神戸新聞社、兵庫県NIE推進協議会主管で来年7月31日に神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)、8月1日に甲南大学岡本キャンパス(同市東灘区)で開かれる。

 初日は記念講演やパネル討議などがあり、2日目はNIE県内実践校の発表や公開授業がある。6月19日の同推進協総会でスローガンと講師が了承された。(冨居雅人)=20日付神戸新聞朝刊1面

240619soukaikobe.jpg 学校教育現場で新聞の活用を進める「兵庫県NIE推進協議会」は6月19日、神戸市内で総会を開き、2024年度の実践指定校に県内の小中高校、特別支援学校など計28校を内定した。来夏に同市内で開く「第30回NIE全国大会神戸大会」に向けた取り組みや機運醸成についても確認した。

 協議会は県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、新聞・通信社で構成。神戸大会は来年7月31日、8月1日の2日間で、県内の教育現場での取り組みを発表する。ニュースへの接点がデジタルに移行している現状を踏まえ、竹内弘明会長は「紙の新聞とデジタルを融合させた、新たな時代の取り組みを発表する機会としたい」と語った。

 県教委の藤原俊平教育長は「探究活動の素材として新聞は今も効果的。よりよい学びにつながるよう、時代の中で柔軟に対応したい」と話した。同市教委の福本靖教育長は自身の教員経験に触れ「新聞を読む世代が減っているが、教育に果たす役割は大きい。現状から逆算して、教育現場での在り方を考えていけたら」と展望を語った。(鈴木雅之)=20日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

 実践指定校は次の通り。

 【日本新聞協会認定】〈小学校〉新規=甲南、養父市立宿南▽継続=神戸市立白川、神戸市立鶴甲、姫路市立網干西〈小中連携〉新規=南あわじ市立沼島▽継続=姫路市立豊富〈小中高連携〉新規=愛徳学園〈中学校〉新規=神戸大付、姫路市立あかつき▽継続=神戸市立高倉、西宮市立浜脇〈中高連携〉継続=甲南〈高校〉新規=神戸甲北、網干、山崎、播磨南、洲本、湊川▽継続=伊川谷、須磨友が丘、有馬、県立西宮、三木北〈特別支援〉継続=のじぎく
【県推進協認定】〈中学校〉新規=姫路市立飾磨中部▽継続=明石市立高丘〈高校〉新規=神戸

[写真説明]実践校などを決めた兵庫県NIE推進協議会の総会=神戸市中央区栄町通1

                                                             ◆

AI時代の向き合い方を考える 県NIE推進協が総会

 教育現場での新聞の活用に取り組む兵庫県NIE推進協議会の総会が6月19日、神戸市内で開かれ、新規事業計画などが承認された。

 総会には、同協議会の構成メンバーの県教委や神戸市教委、県内の小中高、新聞社・通信社の代表者らが参加。冒頭、同協議会の竹内弘明会長が「デジタル時代、AI時代に新聞とどう向き合っていくか。不易流行を考えながらNIE活動を考えていきたい」とあいさつ。続いて、昨年度、41件の記者派遣事業が行われたことが報告された後、令和6年度の実践指定校(28 校)や、来年7月のNIE全国大会神戸大会の事業計画案、離島(南あわじ市立沼島小中学校)での活動に取り組むことなどが承認された。=20日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

                                                             ◆

「時代読み解き いのちを守る」 来夏大会スローガン

 新聞を教材にして授業を展開する運動(NIE)を進める県NIE推進協議会は6月19日、神戸市中央区の読売新聞神戸総局で総会を開き、来年夏に神戸市で開かれるNIE全国大会のスローガンを「時代を読み解き、いのちを守るNIE」とすることを了承した。

 全国大会は来年7月31日、8月1日に神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)などで開催。スローガンには、阪神大震災から30年、終戦から80年の節目の年に、新聞を通して命を大切にする取り組みを進めるという思いが込められている。

 また、今年度の実践校に県内28校を選んだことが報告された。

 実践校は次の通り。

 神戸市立白川小▽同市立鶴甲小▽姫路市立網干西小▽甲南小▽養父市立宿南小▽姫路市立豊富小中▽南あわじ市立沼島小中▽愛徳学園小・中・高▽神戸市立高倉中▽西宮市立浜脇中▽神戸大付属中等教育▽明石市立高丘中▽姫路市立あかつき中▽同市立飾磨中部中▽甲南高・中▽県立伊川谷高▽県立須磨友が丘高▽県立有馬高▽県立西宮高▽県立三木北高▽県立神戸甲北高▽県立網干高▽県立山崎高▽県立播磨南高▽県立洲本高▽県立湊川高▽県立神戸高▽県立のじぎく特別支援

=20日付読売新聞朝刊神戸明石、阪神、三田、淡路、播磨姫路、但馬、丹波の各版

2024年度 兵庫県NIE推進協議会 総会 会長挨拶

                                会長 竹内 弘明

  本日は大変お忙しい中、兵庫県NIE推進協議会2024年度総会にお運びくださりありがとうございます。顧問でいらっしゃいます、兵庫県・藤原俊平教育長様、神戸市・福本靖教育長様には特にご多忙な中、お運びくださり感謝申し上げます。

 また、平素は当協議会の取り組みに対しましてご理解ご協力、ご支援を頂いていますこと、合わせて感謝申し上げます。とりわけ、各新聞社の方々には、実践校への新聞の提供や記者派遣等、お力添えを賜っておりますこと、本当にありがとうございます。

 さて、私は2023年度の総会で会長職を拝命し、1年が過ぎました。振り返ってみますとこの1年間もいろいろなことがございました。

 新型コロナ対策が大きく転換し、社会経済活動や教育現場には日常が戻ってきて、学校にも子どもたちの笑顔があふれるようになりました。

 一方で、本年は能登半島で大地震が発生するという痛ましい年明けとなり、未だ復旧復興のめどが立っていません。日本経済は円安の中、大企業の多くが賃上げをするも中小企業はまだまだ厳しく、国内経済は依然厳しい状況が続いています。GDPは世界4位に後退しました。ウクライナとロシアの争いに加えて昨年イスラエルとガザ地区の争いが再燃し、悲惨な状況が続いています。

 こうした、明るいニュースや暗いニュース、地域のニュースや世界のニュース、過去のニュースや未来のニュース、様々なニュースをメディアは私たちに伝えてくれています。

 新聞、ラジオ、雑誌、テレビ、そしてネット。それぞれのメディアにはそれぞれの長所短所がありますが、その中で新聞の価値が最も優れていることは言うまでもありません。

 そして新聞は手元に残ります。デジタルの時代ではありますが、アナログの良さも棄てがたいものがあると思います。

 この新聞記事は、学校においては子どもたちの様々な学びのツールとなります。

 小学生から高校生までその取組は様々です。先般、2023年度のNIE実践報告書ができあがりました。各校の実践報告を読ませていただきますと、こんな活用の仕方があるのか、と驚かされることもしばしばです。

  先ほどデジタルの時代と申しましたが、学校におきましてもコロナ禍で一気にデジタル化が進み、NIEの活動においてもICT機器を活用する取り組みが増えています。

 これからはAIの時代です。今の子どもたちはZ世代の次ということで、α世代(デジタルネイティブ世代)と言われています。

 このα世代の子どもたちがどのように新聞と向き合っていくのか。α世代ならではの新聞の活用方法とはどのようなものか。これが次のNIEの課題の1つになってくることと思います。

 そういう意味ではこれからのNIEの取組は大変難しいと思いますが、楽しみでもあります。

 教育の世界では「不易」と「流行」という言葉をよく使います。俳人 松尾芭蕉の言葉ですが、いつまでも変わらない本質的なもの「不易」なものを忘れない中にも、新しい変化「流行」を取り入れていくことが大切としています。

 これまで取り組んできたNIEの活動も決して色あせるものではありません。紙の新聞をベースにした取組、その「不易」の活動とともに、デジタル世代の新しい時代や社会の要請である「流行」にも柔軟に対応しながら、新たなNIEの活動を創造していくこととなります。

  来年には、いよいよ本県でNIEの全国大会が開催されます。そこでは、本県がこれまで培ってきた「不易」の取り組みと併せて、新たな時代に向けた「流行」の取り組みを全国に発信する機会となることと思います。

 皆さまには来年の全国大会に向けて、それぞれのお立場から、ご協力、お力添えを賜りますようお願い申し上げまして、挨拶といたします。

 本日の総会、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 ■明石市立高丘中学校(5月23日、6月10日、対象・2年生121人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、生徒たちに「トライやる・ウィーク」で見聞したことを新聞にまとめるノウハウを教えた。「働く楽しさや意味を考え、新聞を製作しよう」と呼びかけた。

生徒の感想

 ■姫路市立夢前中学校(5月27日、6月10日、対象・2年生133人)  神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが、「トライやる・ウィーク」の体験を個人新聞にまとめる生徒たちに、取材のポイントや記事の書き方を教えた。「具体的に、細かな部分も記事にしよう」と呼びかけた。

生徒の感想

240528iesimatyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

 今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」での体験を新聞にまとめよう―と5月28日、姫路市家島町宮の家島中学校で、取材のノウハウを学ぶ授業があり、2年生7人が参加した。

 生徒たちは6月3~7日、島内外の幼稚園や小学校、スーパー、造船会社、水産会社、姫路科学館で働く予定。「スーパーで廃棄食材のことを学びたい」「科学館でプラネタリウム投影の案内をしたい」「水産会社で網の引き上げを体験したい」などと抱負を語った。

 授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーからインタビューや取材のコツを学んだ。三好アドバイザーは「働く人たちにやりがいや苦労を聞こう」「一番有意義だった体験は何か考えよう」「訪問先のにおいや音、雰囲気もメモしよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは6月11日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の抱負を語る生徒=家島中学校

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 生徒たちは6月11日、三好アドバイザーから新聞作りのノウハウを教わった。

 まず、「トライやる」の体験のうち何をトップ記事にするかを話し合い、それぞれ30字以内にまとめた。生徒たちは「幼稚園児と仲良くなった」「児童とかるた遊びで交流した」「(姫路科学館で)恐竜や生物の説明ができるようになった」「部材品から工作物を作った」「シラス漁に同行した」などと5日間を振り返った。 食料品店で働いた生徒2人は「見やすさを考え、商品を並べた」「工夫しながらパンを陳列した」と話した。

 それぞれの事業所で感じたにおい、聞こえた音や声などを発表する時間もあった。

 三好アドバイザーは「記事を書くことで体験がリアルになる」と話し、「働くことの楽しさや大変さ、やりがいを自分の言葉で表そう」と呼び掛けた。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の思い出を話し合う生徒たち=いずれも家島中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240523takaokatyuu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

今年6月の職業体験「トライやる・ウィーク」で体験したことを新聞にまとめよう―と5月23日、明石市大久保町高丘5の高丘中学校で取材のノウハウを学ぶ授業があり、2年生121人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは6月3~7日、幼稚園や小学校、図書館、病院、ファストフード店、新聞社など約50カ所で働く予定。「(ドッグサロンで)犬をうまく扱えるようになりたい」「コンビニの接客術を覚えたい」「天文科学館のプラネタリウムの操作法を学びたい」「(小学校や保育園で)子どもとの接し方を知りたい」「お店でてんぷらを揚げるのが楽しみ。他校の生徒とも交流したい」などと話した。

 授業では、インタビュー取材のポイントなどを学んだ。三好アドバイザーは「『トライやる』を夢を見つけるきっかけにしよう」と呼びかけた。

 生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる」で挑戦したいことを話し合う生徒たち=高丘中学校

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 6月10日は、新聞作りのノウハウを学ぶ授業が行われ、三好アドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは「何をトップ記事にするか」を発表。小学校で働いた生徒は「児童に中学生活について紹介するプレゼンを行った」、高校や銀行、図書館で就業体験した生徒たちもさまざまな思い出を披露した。

 三好アドバイザーは、記事の書き方や紙面レイアウトについて、仮見出しを考えてから記事を書き出す▽感動したことや感じたことを主見出しにする▽紙面整理はメリハリとバランスが大切。真ん中に中くらいの目立つ記事を置くと紙面が引き締まる―などと説明した。

 三好アドバイザーは「働く楽しさや働くことの意味を考えながら、新聞を製作しよう」と呼びかけた。

[写真説明]「何をトップ記事にするか」を発表する生徒。それぞれ意義深い5日間だったようだ=高丘中学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

240527yumesakityu.JPG神戸新聞アドバイザーが講師に

今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」で見聞したことを新聞にまとめようーと5月27日、姫路市広畑区才の夢前中学校で取材のポイントを学ぶ授業があり、2年生133人が参加した。

 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは6月3~7日、幼稚園や小学校、介護施設、病院、警察・消防署など52カ所で働く予定で、「こども園の子どもたちが笑顔になるように頑張りたい」「デイサービスセンターを利用する方たちとコミュニケーションを図りたい」「衣料品店での接客が楽しみ」「スーパーで商品をきちんと陳列したい」などと意気込みを語った。

 生徒たちは、インタビュー取材のノウハウなどを学んだ。三好アドバイザーは「訪問先では敬意をもって話を聞こう」「トライやるを夢を見つける第一歩しよう」と呼びかけた。

 続いて、新聞記者の仕事についても紹介。「人命と人権を守るのが新聞の使命。犯罪被害者の支援や権利の確立に関わっていきたい」と話した。

 生徒たちは次回6月10日、三好アドバイザーから新聞づくりのポイントを学ぶ。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の抱負を語る生徒=夢前中学校

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 「トライやる・ウィーク」の体験を新聞にまとめるのを前に6月10日、新聞作りのポイントを学ぶ授業があり、三好アドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を考え、30字以内でまとめた。スーパーで働いた生徒は「レジでの体験を紹介したい」、書店の仕事に取り組んだ生徒は「簡単な作業ほど大変だった」と振り返った。

 このほか、各事業所の仕事の内容や、においや音などを含めた雰囲気を発表する時間もあった。パン屋で就業体験した生徒は「店内にはパンのよいにおいが漂い、お客さんが訪れてにぎやかだった」と話した。

 三好アドバイザーは「体験したことを具体的に、細かな部分も記事にすることが大切」と強調。「これからも地域の事業所を応援していこう」と呼びかけた。

 授業では、生徒たちが各事業所で働いている写真も多数紹介され、それぞれが5日間の体験を振り返った。

[写真説明]「何を記事にしたいか」を30字以内でまとめた=夢前中学校

生徒たちの声

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 ■姫路市立網干西小学校(5月30日、対象・5年生57人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。児童たちが、藤ノ木山野外活動センター(姫路市山田町)で行った4泊5日の自然学校の思い出を新聞にまとめよう―と記事の書き方や紙面レイアウトのポイントを学んだ。

児童の感想

 ■西宮市立浜脇中学校(5月29・31日、対象・2年生計30人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちが「好きなもの・趣味・特技」をテーマにお互いにインタビューし記事を執筆、相手が話している写真も押さえ、新聞にまとめた。記者の仕事についても学んだ。

生徒の感想

■伊川谷高校(6月4日、対象・1年生30人) 神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが「新聞の表現法」をテーマに授業を行った。記事は初めに結論を書く「逆三角形」スタイルを採用していることや、報道写真の撮り方、紙面レイアウトなど「伝わりやすい紙面」の工夫について話した。

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「伝わる紙面」にするため新聞社はどんな工夫をしているか―。新聞の表現法を学ぶ授業が6月4日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生30人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは、新聞記事は初めに結論を書く「逆三角形」スタイルなので、前文だけ読めばおおよその内容が分かる▽写真は記事のテーマに沿った材料を写し込むので、多くの情報が詰まっている▽ニュース価値が分かるよう、紙面レイアウトはトップ記事を大きくするなど、メリハリを心がけている―などと解説した。

 「いずれも『伝わる紙面』を考えての工夫だが、多様な表現法を生かして『何を伝えるか』が重要。人命と人権を守るのが新聞の役割」と強調した。

[写真説明]新聞の各面を読んでもらおうーと、この日の朝刊から大きな数字を探すワークを行った=伊川谷高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。