記者派遣

小野・河合小児童ら 備えの大切さ学ぶ 震災テーマに出前授業

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神戸新聞アドバイザーが講師に

発生から29年がたつ阪神・淡路大震災を学ぶ出前授業が、小野市新部町の河合小学校であり、4、5年生72人が参加した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは大震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務だった。今月7日にあった出前授業では「震度7の瞬間、爆発時のように窓ガラスが割れた」と振り返り、当日書いた記事や当時のまちの惨状を紹介。「当時、どこに行けば入浴できるかなど、生活情報を日々紙面に載せることが大切だった」と話した。元日に発生した能登半島地震にも触れて「災害は繰り返す。南海トラフ巨大地震に備えたい」と力を込めた。

 授業では児童たちに、災害時に使える新聞紙スリッパや段ボールベッドを作ってもらった。授業を受けた小東応祐君(5年)は「阪神・淡路大震災、能登半島地震とも被害の大きさに驚いた。防災バッグを用意するなど災害に備えたい」と話した。=3月19日付神戸新聞朝刊三木・北播版

[写真説明]新聞紙スリッパを作る児童たち=河合小学校

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。