セミナー・発表会・公開授業

【寄稿】愛徳学園小学校の公開授業を終えて

※1月26日の愛徳学園小学校の公開授業を担当した先生のうちのお一人、彦野周子教諭に、ねらいや展望をご寄稿いただきました。

 2023年度、本校は兵庫県NIE推進協議会のNIE独自認定校に指定された。

 NIEを通して子どもたちに身につけさせたい力は、膨大な情報に誰もが簡単にアクセスできる現代社会において、正しい情報を取捨選択し読み解く力だ。

 そのため、低学年では、新聞の写真を見て社会で起こっているさまざまな事象に興味をもつこと。中学年では、興味のある記事を読むことで語彙(ごい)を増やし、その内容を人に伝えること。高学年では、記事に書かれている内容の事実と意見を区別して読むことや、複数の新聞を読み比べて多面的に物事を捉えること。これらの学習活動を取り入れていきたいと考えている。

 今回の公開授業は児童の興味の幅を広げ、聞く・話す力を高めることを目標に、2年生と4年生で行った。

 4年生は、冬に関する記事の中から2年生に紹介したいものを選び、その内容について、2年生にも分かるように紹介文を書いた。2年生は紹介を聞いたり、写真を見たりして、その感想を4年生に伝えた。最後に2年生と4年生で、選んだ記事や感想を大きな紙に貼り、「冬新聞スクラップ」を作った。

 授業を振り返って、一般の新聞は4年生には語句も文も難しいけれど、写真や見出しを手がかりに内容の大体を読み取ることが記事によっては可能だと感じた。

 授業後に行われた参加された先生たちとの意見交換会でも、たくさんの貴重なご意見をいただき、今後取り組んでみたいことが増えた。