教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の公開授業が1月26日、神戸市垂水区の愛徳学園小学校で行われた=写真。4年生の児童らが新聞から冬をテーマに記事を選んで2年生に紹介するなどした。
授業のテーマは「冬新聞スクラップを作ろう」。4年生が新聞の中から選んだ「ユズ湯」や「かるた始め」などの記事を写真や動画を交えて2年生に丁寧に説明した。2年生は真剣な表情で発表を聞き「ユズ湯の効果を初めて知りました」などと感想を話した。
4年生の名村ゆあさん(10)は「新聞には、いろいろな記事や写真があって面白かった。新聞を身近に感じるきっかけになった」と振り返った。=27日付産経新聞朝刊神戸・阪神、淡路、播州版
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「冬」テーマにスクラップ 垂水・愛徳学園小で公開授業
新聞を教育に生かすNIEの一環として、愛徳学園小学校(神戸市垂水区)で公開授業「冬新聞スクラップを作ろう」があった。紙面から冬を感じさせる記事を切り抜き、感想や解説を添えながらまとめた。
同校は2023年度からNIEの県独自認定校となり、授業で新聞の活用を進めている。
4年生はゆず湯やクリスマスイベント、かるた大会など気に入った記事の切り抜きを手に、自分なりの言葉でかみ砕いて2年生に紹介。社会への視野を広げながら、伝える力や聞く力を養う狙いがあるという。
成人式の記事を選んだ4年の田中菜々美さん(10)は「振り袖がきれいだから選びました。記事の内容を自分で理解することはできるけど、誰かに分かりやすく伝えるのは難しかったです」と話した。
授業は県内の教育関係者らに公開され、25人が見学した。(大田将之)=1月29日付神戸新聞朝刊神戸版
[写真説明]「冬」をテーマに新聞記事をまとめる児童たち=神戸市垂水区歌敷山3、愛徳学園
※公開授業を担当された愛徳学園小学校・彦野周子教諭の寄稿(ねらいや展望)をこちら 参加者の感想をこちら 児童のみなさんの感想をこちらに掲載しています。
日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら