日経新聞支局長が講師に
日本経済新聞社神戸支社の岩本隆支局長は11月21日、兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、県立伊川谷高校1年生コミュニケーション類型のクラスで「『わかりやすい』日本語と企画記事のテーマ設定」をテーマに話した。この日は5人が欠席だったが、参加した24人が熱心に耳を傾けた。
授業の冒頭では、10月10日に行われたNIE公開授業「やさしい日本語書き換え講座」で発表された生徒の作品について「相手に分かりやすく伝えようという思いがあふれていて、驚いた」と講評。記者目線で見て、分かりやすかった作品を個別に紹介した。
その後「わかりやすい」日本語を書くコツを紹介。1段落や1つの文章が長くなりすぎないようにすることを解説したほか、逆接ではない「が」の使い方や「ら」抜き言葉などに注意するよう呼び掛けた。
企画記事のテーマ設定については①旬なテーマを選ぶ②社会に潜む問題に着目③旬じゃないけど大事な問題を深掘りする④「へぇ」「そうだったんだ」を大事にする――ことを実際の記事を見せながら説明。インターネットをリサーチで使う際は「複数のサイトを参考にして」などと話した。
生徒からは「分かりやすい日本語は簡単な方法でできると学んだ」「『新聞はネタの宝庫』という言葉がとても面白いと思った」などの感想が寄せられた。
コミュニケーション類型の生徒は普段は各クラスに分散し、他の生徒が「総合的な探究の時間」のときに、学校設定科目「コミュニケーション基礎」の授業を受けている。この日の記者派遣事業の授業もその一環となる。
[写真説明]企画記事のテーマ設定について学んだ出前授業=神戸市西区伊川谷町長坂
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。
※同校で行われたNIE公開授業の記事はこちら