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記事から考える循環型社会 加古川中で神戸新聞シニアアドバイザー授業

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 「循環型社会を目指して」をテーマにした出前授業が、加古川市加古川町備後の加古川中学校であり、3年生324人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 循環型社会は、限りある地球の資源を有効に使いつつ、リユースやリサイクルを促進し、環境への負荷を抑える社会。授業では、本紙紙面から県内の実践例を紹介した記事を読んだ。ある生徒は、流通大手のイオンがプラスチックごみの削減に向け、食品などを再利用できる容器で販売、回収し、再利用している循環型ショッピングの記事を取り上げた。「メーカー側にもコスト削減などのメリットがあると思う」と話した。

 三好アドバイザーは、まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」の問題などにも触れ、「一人一人が何をできるか考えよう」と呼びかけた。授業を受けた江草圭輔さんは「節電などできることから取り組み、循環型社会の実現に向け、みんなで意識を高めたい」と話していた。=11月2日付神戸新聞朝刊東播版

[写真説明]循環型社会へ私たちができることは何か。意見交換する生徒たち=加古川中学校

 生徒の感想 鴻池心羽(ここは)さん「循環型社会に向けてささやかな取り組みを重ねることで、ごみ問題の解決につなげたい。(過剰包装などを断る)リフューズも大切だと知った」.

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。