記者派遣

沖縄戦への知識深める 神戸・高倉中生 来春の修学旅行向け

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神戸新聞記者らが講師に

 新聞記事を使って太平洋戦争を学ぶ授業が9月1日、神戸市須磨区高倉台1の高倉中学校であった。来春、修学旅行で沖縄へ行く予定の2年生149人が沖縄戦、神戸空襲などについて知識を深め、平和について考えた。

 同校は教育に新聞を取り入れる日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は2コマで、前半は神戸新聞報道部の津谷治英記者が沖縄戦をテーマに話した。記事を参考に広島、長崎の原爆犠牲者を超える約20万人が亡くなったと説明。「戦争は人間の尊い命を奪う。犠牲者の名前が刻まれた平和の礎(いしじ)が、本島南部の平和祈念公園にあるので、ぜひ見てほしい」と伝えた。

 また同市須磨区出身で、映画化もされた島田叡(あきら)沖縄県知事(当時)が、住民の疎開、食糧確保に尽力したことに触れ、住民の生命を守ろうとしたと紹介。2年生の男子は「島田さんは責任感があり優しい人と思った。修学旅行前に勉強になった」と話していた。

 後半は神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが神戸、姫路空襲をはじめ太平洋戦争の空襲被害から戦後の世界の対立構造などを解説した。=5日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真㊤]沖縄戦をテーマにした平和学習に聞き入る高倉中学の生徒=いずれも高倉中学校[写真㊦]ウクライナ危機についても考えた

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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